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NEW 2025年09月11日(木 ) 11:29

松山市の10年後の必要水量は1日当たり3400トン 【愛媛】

松山市は、10年に1度の渇水に備えて、2035年度までに1日当たり3400トンの水を確保する必要があるとする新たな試算を示しました。

8月25日に開かれた松山市の水資源対策検討委員会では、市の長期的な水需給計画の改訂に向け、10年後の2035年度の時点で水の需要量から供給可能な量を引いた、いわゆる不足する水の量を推計した結果が示されました。

それによりますと、10年に1度の渇水に対応するためには、1日あたり3400トンが不足するということです。

なおこれは、市が今年3月に公表した「第7次松山市総合計画」の推計人口に基いて計算された「基準値」で、これより人口減少の幅が小さく、水の需要が多い場合には、日量で1万5600トンの水が不足するという試算もあわせて示されました。

2017年に改訂された現在の計画では、今年度時点での必要水量=いわゆる不足分は1日2万5400トンと推計されていましたが、今後10年間で市の人口がおよそ3万人減少すると推定され、節水機器の普及などで家庭で使う水の減少が想定されることから、必要水量は大幅に減少する見込みだということです。

松山市では11月にも、今後の水資源確保策を盛り込んだ長期的水需給計画の改訂案をまとめる方針です。