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NEW 2025年10月27日(月 ) 17:01

今治ピアノ教師殺人、被告に懲役25年を求刑

去年1月、今治市でピアノ教師の女性を殺害したなどの罪に問われている男の裁判員裁判が27日結審し、検察は懲役25年を求刑しました。

起訴状などによりますと、西条市樋之口の無職・榊原正道被告35歳は去年1月、今治市松本町の住宅で、元交際相手の母親でピアノ教師だった当時64歳の女性の首を複数回切りつけて殺害したとされています。

このほか、ピアノ教室に通う男子中学生の手足を結束バンドで縛るなどしてけがをさせた上、女性の次女を車で連行し監禁したなどとして、殺人や逮捕致傷など6つの罪に問われています。

27日の公判で検察側は、解剖医の証言から榊原被告が女性の首を故意に包丁で5回切りつけたと認められ、次女はその意思に反して被告と行動を共にしていて監禁罪も成立するなどと主張し、懲役25年を求刑しました。

一方、弁護側は、被告はもみ合った時に女性を切ってしまった可能性もあるなどとして殺人の計画性を否定したほか、次女は被告に好意があったなどとして監禁罪も成立しないと主張し、懲役17年が妥当としました。

判決は31日に言い渡されます。