陶芸家であり、小説や童話・絵本なども手掛け、幅広く活躍する葉山有樹さん。

１９日から松山市のいよてつ高島屋で展覧会が開かれます。

葉山さんは１５歳の時に陶芸の世界に入り、２３歳で自分の工房を構えると、綿密なリサーチや様々な手法を取り入れて独自の世界観を構築。

今回の展覧会は都内で初めて展覧会を開いた時と同じ「千年の華」というテーマであり、最新作などおよそ６０点が並びます。

【葉山さん】
「一度自分の原点、足元を見つめ直した上で、残された自分の人生をどうあろうかと考える。その再出発点にしたいなと思って、今回の表題『千年の華』としています」

緻密に絵を描きながら普遍的な美を追求する作品は、国内のみならず海外でも高い評価を得ていて、２０１４年には道後オンセナートに参加するなど愛媛にもゆかりがあります。

中には１２８種類もの花が咲いては散りゆく輪廻転生を表現した作品もあり、ふだん焼き物で使われる５色で色付けしたあと、温度を変えて何度も窯に入れて７２色にし、華やかさを彩っています。

展覧会は１９日から２５日まで、いよてつ高島屋であり、葉山さん自ら筆を動かし、精密な表現を支える一端を目の当たりにできるほか、リサーチした歴史や文化を元に、物語をまとめた原稿なども展示されています。