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NEW 2026年02月16日(月 ) 18:03

南海トラフ地震 県内の死者は約1万3000人 新たな地震被害想定を公表【愛媛】

およそ1万3000人。

これは、県が16日に発表した南海トラフ巨大地震の新たな被害想定で示された、愛媛県内の死者数です。

県は、日ごろの備えなどを呼びかけています。

【中村知事】
「慌てずに正しく恐れて、いつ起こってもおかしくない地震への備えを我が事として、できることから進めていただますようにお願い申し上げたい」

県が16日に発表した、新たな地震被害想定。

県内全域のおよそ95%で震度6以上の揺れが想定され、このうち今治市や西条市など7つの市で最大震度7が見込まれるとされた2025年9月の中間報告に加えて、死者や建物被害の数なども公表されました。

発表によりますと、津波や建物倒壊などによる死者はおよそ1万3000人で、13年前の前回想定から3000人ほど減り、揺れや津波などで全壊や焼失する建物の棟数は県内全体で12万6325棟と、半分ほどに減りました。

これは、震度6強以上が想定されるエリアが県全体で縮小したことが大きいとしています。

一方で、国が2025年3月に公表した南海トラフの被害想定では愛媛での死者数は2万4000人と、今回の県の発表の倍近くにのぼっています。

この差について中村知事は「国と県では逃げ遅れ被害の算出方法などに違いがあり、県のデータには県民の避難意識や防災士の数など、現状が加味されている」として、冷静な受け止めを呼びかけました。

【中村知事】
「もちろん(県の見直しも)国のデータを見ながらやっていますので、県の今回発表されたデータが県の現状に即しているものというふうに受け止めていただいたらいいんではないかと」

なお今回の想定では、津波による死者が最も多いとされました。

市町別にみると30cm以上の浸水面積が短時間で広がる西条市で2150人、宇和島市ではおよそ1500人、このほか新居浜市や愛南町などで多くなっています。

一方で、新たな想定で心配されるのが、地震によって生じる孤立集落の数。

液状化や橋の寸断などを加味した結果、松前町を除く県内19の市町で420カ所と、前回想定のおよそ1.7倍に拡大すると見込まれました。