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NEW 2026年02月19日(木 ) 17:44

今治の伝統工芸品「桜井漆器」を身近に感じて!ある事業者の取り組み【愛媛】

今治市の伝統工芸品「桜井漆器」。

身近に感じてもらおうと、事業者が公開した現場とは…。

漆黒や朱色が美しい「桜井漆器」。

およそ250年の歴史があると言われる、今治市の伝統工芸品です。

ただ、デリケートな印象から、使うのをためらってしまう人もいるようです。

【今治市民】
「いや~なかなか。ふだん使いにはもったいないなって思って…食器棚の奥の方にしまってあります。上質なものって感じ。すごく大切に扱わないといけないような」

【今治市民】
「すっごく(値段も)高いと思いますけど。
後始末…使った後(洗うの)が大変だと思います」

高い。
扱いが面倒。

多くの今治市民がこうしたイメージを持っていました。

しかし、そのイメージを覆す光景が…。

伊予桜井漆器会館併設のカフェでは、スタッフが漆器をゴシゴシと洗っているではありませんか!

このように扱える理由は、漆の主成分「ウルシオール」が酸やアルカリに強い膜を作るから。

そのため、市販の洗剤を使っても問題ないんだそう。

【伊予桜井漆器会館・鳥井亮良社長】
「『お手入れが難しい、扱いが大変』というイメージが強いんじゃないかなと思っています。昔は冠婚葬祭でおもてなしの器として使われることが多かったものですから、お手入れ方法がいまだに変に受け継がれているんです」

イメージを払しょくしようと「使ってもらう」取り組みを進めています。

カフェでは、油汚れが落ちにくいミートスパゲティやホットコーヒーなどを「あえて」漆器で提供しています。

また商品は、日常使いできる価格帯のものも多く並べています。

当時の記録などによりますと、桜井漆器を生産する事業者は最盛期60を数えましたが、現在は4つに。

地元の伝統を絶やさないため、事業者も桜井漆器を身近に感じてもらえる方法を模索しています。

【伊予桜井漆器会館鳥井亮良社長】
「高価なものから安価なものまで、幅広い商品が色々とあります。まずは足を運んでいただいて、実際に使って知っていただけるとうれしいです」