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NEW 2024年07月19日(金 ) 19:50

松山城「城山」土砂災害 発生から1週間【愛媛】

松山城の城山で起きた土砂災害から1週間が経った19日、親子3人が亡くなった現場周辺では厳しい暑さの中、この日も土砂の撤去が進められていました。
19日午前9時の時点で11世帯19人が公民館で避難生活を送っています。
この日は四国地方の梅雨明けが発表され、期間中の降水量もまとまりました。
松山では686mmとなり、平年の2倍近くにのぼりました。
土砂災害の現場で調査を行った愛媛大学の研究グループは19日に報告会を開き、発生4日目に撮影した現地の写真などを示しながら今の段階での見立てなどを発表しました。
【岡村未対教授】「百数十ミリの雨が単純に降っただけだと崩れません。
水の動きが非常にキーポイントだと我々は認識している」土砂崩れには複雑な過程があったとの認識を示した上で森脇亮教授は「水の流れ」に注目して原因究明を進める必要があると指摘しました。
【森脇教授ON】「雨が集まって動き出したのか、地下から出てきたのかは、この時点ではわかりません」研究グループは今月下旬に再び報告会を開きたいとしていて、原因などを含めて中間的な報告をしたいとしています。
一方、松山市は住宅などに被害のあった世帯や松山城の営業休止で影響を受ける事業者に無利子で最大100万円の貸し付けを行うことを決め、19日の午後から受け付けを開始しました。
また、住宅が被害を受け罹災証明書が発行された世帯には、被害の程度に応じて最大3万円の災害見舞金が支払われるということです。

※写真は愛媛大の森伸一郎特定教授です