大粒で濃厚な風味が特徴の信濃クルミの収穫が、県内唯一の産地、西条市丹原地域で始まりました。
丹原地域では高齢化する農家の負担を減らそうと、２００８年以降に柿などから信濃クルミへの転作が進められ、現在は６人の生産者があわせておよそ１・１ヘクタールの畑でクルミを栽培しています。
山之内守さんの園地でも、高さ７メートルを超す木にレモン大に育った緑色の実がなり、収穫が進められていました。
緑の実を剥くと茶色い殻付きのクルミが出てきて、これを割ると食べられる部分にたどりつきます。
今年は病気の発生で出荷量は平年を下回るとみられるものの、去年と同じ５００キロ程度は確保できる見通しです。
山之内守さんは、猛暑続きの影響について「人間は大変でしたが、クルミは光合成を非常に求めますから、芳醇な香り、濃厚な味のクルミがたくさんできました。おいしいクルミが食べられると思います」などと話していました。収穫は１０月まで続き、乾燥などを経て、１１月末ごろから地元の農産物直売所などで販売されるということです。