道後温泉の老舗旅館・大和屋本店の株式について、全国でパチンコ店などを展開するマルハンへの売却が完了したことが明らかになりました。

両者が１日に開いた会見によりますと、１８６８年創業の大和屋本店の全ての株式をおとといマルハンが取得し、姉妹館・大和屋別荘とともに、マルハングループの傘下に入ったということです。

今後も奥村敏仁社長が旅館業を続け、屋号も変えず、従業員もこれまでと同じ条件で雇用されるとしていますが、奥村社長はマルハンの傘下に入ることについて「コロナ禍もあり、基本的な資力がないと従業員の待遇改善もできない」としています。

マルハンは富裕層をターゲットにした観光事業に力を入れていて、スタッフ１０人を出向させ、運営に加わるということです。