西日本豪雨で被災した今治市大三島の柑橘畑で、園地の再編復旧に向けた造成工事が一部の地区で完了し、１０日、中村知事が視察しました。
造成工事が完了したのは大三島の上浦地区の一部で、中村知事は県の担当者から、再編復旧についての説明を受けました。
上浦地区は２０１８年の西日本豪雨で柑橘の園地が大きな被害を受け、県と今治市が地元のＪＡと連携して、災害に強く作業効率のよい畑に作り直す「再編復旧」が続けられています。
また復旧園地では、県が開発した高級柑橘「紅プリンセス」の木なども植えられているほか、先進的な果樹経営に対応できるよう、最先端のデジタル技術を活用した「スマート農業」が導入されています。

【中村知事】
「こういう最先端なやり方があるというのを、ここでしっかりと結果を出していきますので、島だけでなく愛媛県全体の柑橘農業の近代化を進める非常に重要な拠点になるんじゃないかと思っています」

なお県によりますと上浦地区全体の復旧工事は来年度に完了予定だということです。