今年で築６０年を迎える松山市民会館は老朽化が課題となっていて、市は、現在進めている劣化の調査をふまえ来年度の早い時期に閉館時期を示す方針です。
こうした中、１０日、ピアニストらが代表を務める「松山コンサートホールを創る会」と、松山市を拠点とする７つの文化芸術団体が松山市役所を訪れ、それぞれの要望書を担当者に提出しました。
その中では、市民会館の代わりとなる施設の設置に向けて関係者の声を反映するよう文化芸術に関する有識者や市民を交えた検討委員会の立ち上げなどが要望されました。
また、ＪＲ松山駅の車両基地の跡地に５０００席規模のアリーナと１００席程度のホールの整備が検討されていることについて要望を行った団体は、跡地にできる施設を市民会館の代替施設と決めずに別の場所での設置も検討してほしいとしました。
【松山コンサートホールを創る会・池田慈代表】
「（松山市民会館は）立地・音響・リーズナブルが３つ揃った最高のホールなんです。なので本当になくなったら困るし代替施設かそれ以上のものを建ててほしいという思いです」
こうした要望に対し、市は「今後の検討に生かしたい」としています。