宇和島市の伊達博物館の建て替えを巡り、宇和島市民の女性が１１日、市を提訴しました。
訴状によりますと、コロナ禍以降、博物館の入場者数が回復していない中で、巨額の事業費を投じるのは身の丈に合っていないなどとして、市の財政に損害を与える可能性が極めて高いなどと、岡原文彰市長に事業を差し止めるよう求めています。
伊達博物館の建設工事をめぐっては、２回の入札不調を経て去年１２月、３回目の入札で宇和島市内の建設会社などで作る共同企業体が４１億４７００万円で落札しています。
また、伊達博物館の特別展示を建替委員会の委員長に委託していることについて、市の検証が不十分などとして契約金の返還などを求めるよう訴えています。
市は、提訴について、「訴状が届いていないので、コメントを差し控える」としています。