西条市と近隣の３つの町村は、住民と観光客をつないで新たな旅行の形をつくる、旅行客誘致のサービスを始めました。
始まったのはマッチングサービス「旅は人まかせ」で、西条市役所で行われたサービス開始の発表会では、参加した自治体と連携企業の関係者が出席して、ウェブサイトの本格運用開始と地域観光促進の新たなサービスをＰＲしました。
参加している自治体は西条市のほか、石鎚山のエリアに位置する久万高原町と高知県のいの町、大川村のあわせて４市町村で、具体的には地域のさまざな分野で活躍する「キャスト」と呼ばれる住民が観光客に体験してもらいたいプランを提案し、観光客は気に入ったキャストと連絡をとって現地を訪れ、プランを楽しむ仕組みです。
「キャスト」はこれまでにおよそ１００人が登録され、祭りや古民家暮らし、自給自足生活など、様々な体験プランと料金を提案しています。
久万高原町のキャスト・中野太一さんは「冬はスキー場、スノーリゾート、ウインタースポーツを提供したり、オフシーズンはキャンプやトレッキングを一緒にやっていただければいいなと思っています」と話していました。ターゲットの中心は都市部の若者世代で、単なる観光にとどまらず、住民とつなぐことで、移住促進といった人口減少対策などにも繋げたい考えです。
４つの自治体でつくる協議会では、来年度にはキャストを２００人に増やし、利用者３０００人を目標にしています。