県が発注した久万高原町の公共工事を巡る入札情報漏えい事件で、逮捕・起訴された県職員ら４人は「ＬＩＮＥ」や電話を使って価格などの情報をやり取りしていたことが分かりました。
県の元課長、鈴木俊博被告（５８）や県職員ＯＢの宮崎裕文被告（６１）ら４人は２６日、官製談合防止法違反などの罪で松山地検に起訴されました。
起訴状などによりますと、鈴木被告は去年２月と３月に行われた県発注の久万高原町内の公共工事に関する入札で、本来、非公表となっている「調査基準価格」などをかつて上司だった宮崎被告にメッセージアプリの「ＬＩＮＥ」を使って漏らしたということです。
さらに宮崎被告がこの情報を久保陽生被告（６１）が社長を務める会社の社員、大西聖被告（４３）に電話で教えて落札させ、公正な入札を妨害したとされています。
松山地検は捜査に支障があるとして４人の認否を明らかにしていません。