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NEW 2025年10月02日(木 ) 17:58

働き方改革は進む?生成AI 県内での普及の状況は【愛媛】

時短や省力化など、様々な場面で活躍する人工知能「AI」。

県内で導入した企業では、働き方改革が進んでいました!

企業のCM制作やマーケティング支援などを行う、松山市の「星企画」。

今年8月から新たな事業を始めました。

【星企画PR・生成AIコンサルタント 村尾洋祐さん】
「生成AIを使った動画・テレビCMの制作であったり、業務効率化のためのツールの制作であったり、そういうことに取り組み始めました」

生成AIとは、文章や画像・音声を自動で作成してくれるもので、星企画ではそのAIを使ってCM制作に取り組んでいます。

生成AIで作ったCMを見せてもらうと…。

【村尾さん】
Q「どういった部分が生成AIで、どんな指示を?」
「この画面すべて生成AIになります」「ここのナレーション、こちらも生成AIになってます」

生成AIに人の動きや表情・声色など指示を出すことで、イメージに近いCMを作ることができます。

【村尾さん】
「テレビCMって、いろんな人の調整や、ロケに行く場合も、天気が悪かったらきょうはダメだねっていうのがあると思うんですけど、それが一切ありませんので、最短3週間で作ることができるようになります」

これまでは1カ月から3カ月ほどかかっていたテレビCMの制作が、3週間ほどに短縮されました。

【西村記者】
「では、私がリポートをしている画像から、動画を作ってもらいたいと思います。(ストップウォッチを押しながら)スタート!」

使うのは、1枚の写真。

生成AIに「リポートをしている女性」という指示を出すと…

【西村】
「お!できました!」「1分ほどで何パターンかの映像ができました」「早いですね」

数分後。

わずか1枚の写真から、音声付きの5秒の動画が出来上がりました。

不自然なところを人の手で修正すれば、完成です。

【村尾さん】
「日々勉強すれば誰でも使えるようになるものなので、いろんな方に使っていただいて、業務効率化して、よりよいサービスを各社さんが提供できるようになっていただければ、地域の活性化につながるのではないかと考えています」

星企画の村尾さんは「誰でも使える」と言いますが、導入のハードルは高いのかもしれません。

民間の調査では、四国における生成AIのビジネス活用はまだ少なく、日々業務で使っているのは2割ほど。

「使い方がわからない」ということが、ネックになっているようです。

そんな中、生成AIの利用拡大を進める企業も。

【伊予鉄グループ広報室・松本圭介さん】
「外部からのお客様の問い合わせに対して、チャットbotで回答してもらうという取り組みをしてまして」

伊予鉄グループでは、時刻表やチケットの買い方など、これまで社員が電話対応していた仕事を、チャットbotという質問に回答できるAIに振り分けています。

また議事録やSNSの投稿作成などにもAIを利用していて、今後は社員の採用面接や人事評価などにも利用を拡大し、客観的な評価の判断材料にしていきたい考えです。

【伊予鉄グループ デジタルテクノロジー四国・永井優希さん】
「(全国的に)これだけ人手不足で、採用したいと言ってもなかなか人が集まらない、けど業務だけがどんどん増えていってしまうみたいなところを解消できる、1つのツールなのかなと思っています」