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NEW 2025年10月03日(金 ) 16:25

がん治療の副作用軽減に新たな可能性【愛媛】

松山大学薬学部・医療薬学科の武智研志准教授らが3日に行った発表によりますと、大腸がんや胃がんなど様々ながんの治療に幅広く使われ、手足のしびれや痛みなどといった副作用の軽減が課題となっている、抗がん剤のオキサリプラチンについて、武智准教授らの研究グループが全国13施設の治療データを解析しました。
その結果、血液中のコレステロールを下げる効果があるとされ、高脂血症の治療などに使われる「スタチン系」の薬が、特に大腸がんの患者について、副作用を3割程度軽減する可能性があることを発見したということです。
研究グループでは今後、患者にスタチン系の薬を投与するなどして有効性を確立していく予定です。
【武智研志准教授】
「患者さんのQOLの向上に役立てていきたいなと思ってます」