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NEW 2025年11月26日(水 ) 18:06

愛媛でもカキがピンチ!大量死問題で今治市の大三島でも過去最悪の被害が…【愛媛】

県内でも養殖のカキが大量死しています。

今治市の大三島では、過去最悪の被害に直面していました。

今治市の大三島。

市の島しょ部は、県内の養殖カキ生産量の8割を占める一大産地です。

本来ならカキの出荷作業で活気づく時期ですが、追われていたのは死んだカキの廃棄作業です。

こちらでは、21台あるイカダのカキのうち97%以上が死にました。

わずかに生き残ったカキも…。

【西村かき養殖 西村健太郎さん】
「透明なクラゲみたいになってるんで、こんなのばっかりで売り物にならないんですよ」

身がやせて透明になる「水ガキ」の状態に。
さらに…。

【西村さん】
「死んでカラが開いてる状態ですね。
なので、来年ももう出荷が見込めない状況・・・」

来年育てるための稚貝も死んでしまい、およそ2年にわたり売り上げが見込めない恐れがあります。

こちらの養殖カキは例年、今治市の「ふるさと納税」の返礼品としても人気を集めていましたが、今年は取りやめざるを得ない状況に。

市には別の事業者からも申し入れがあり、今年、ふるさと納税で生ガキの取り扱いがなくなりました。

県内ではもう1つの産地、愛南町でも被害が確認されていて、県は今年の出荷量が大幅に減少すると見込んでいます。