黒川理恵子元県議に支出された政務活動費を巡り、住民が不当な支出だとして県に返還請求するよう求めた裁判で、住民側の訴えを一部認めた松山地裁の一審判決を不服として県が５日付で控訴しました。
この裁判では、黒川元県議が西条市倫理法人会の会費を政務活動費から支払ったことを不当として２０１９年度から２０２３年度の会費３９万６０００円について県から黒川元県議に返還を求めるよう松山市の住民が県を相手取り提訴していました。
松山地裁の古市文孝裁判長は先月、２０２１年度と２０２２年度の会費は元県議としてではなくＮＰＯ法人の代表者として支出したものと認定し、県に対し２年分の会費にあたる２４万円の返還を請求するよう命じる判決を出していました。
これに対し県は「主張が一部認められておらず正当性を主張するため」として、高松高裁に控訴しました。