NEW 2025年09月23日(火 ) 17:51
今治の山火事から半年・「自然をそのまま大切に」地域のシンボル再生へ歩み【愛媛】

今治市と西条市に大きな被害をもたらした山火事は発生から23日で半年です。
今治市ではシンボルとも言える山の再生へ向けて歩み始めてます。
今治市の笠松山。ここは朝倉地区で暮らす人たちに古くから親しまれているシンボルです。
しかし、今年3月23日、大規模な山火事が発生し、今治市と西条市であわせて山林約481.6ヘクタールが焼失。
建物27棟が焼け、笠松山も炎に包まれました。
愛媛県内の山火事被害としては平成以降、最悪となりました。
あの日から半年…。
ある思いを持って笠松山に立つ男性がいます。
渡辺二孝さん。
環境省から委嘱された「自然公園指導員」として山の自然を見守っています。
【渡辺二孝さん】
「ここらはね、こっから見える風景、ここは17年前に僕も手伝った植林場所なんですよ」
笠松山では2008年にも火災が発生し約107ヘクタールが焼失。
渡辺さんは10年以上にわたって行われた植林活動に関わりました。
【渡辺二孝さん】
「なんかやっぱりすごい残念で、そのまま育てば、もっとこう豊かな自然に戻っていったのに、(半年前の山火事で)また振り出しに戻ったんですよね・・・」
かつて植林した木々が焼け、地表がむき出しになった笠松山。今、静かな危険をはらんでいます。
元々、水に弱い花崗岩の地層。木々を失い保水力をなくしたため、大雨のたびに土砂災害のリスクがつきまといます。
それでも…。
【渡辺二孝さん】
「これアカマツなんですよ。1年生ですね。火事の後に生えたやつです。こんなのがちょろちょろありますね」
山火事のあとに生まれた小さな木の命が力強く育っています。
新たな希望を、どう未来へ繋いでいくか。
渡辺さんは専門家と相談し、笠松山の生態系を守りながら、土砂災害だけでなく、火にも強い植生を目指す再生計画をまとめ、今治市に提出しました。
植林だけで10年以上を要する長い再生への道のりが再び始まりました。
【渡辺二孝さん】
「朝倉で言うとシンボル的な山で、自分のふるさとの山ですから景色を守るというか、自然をそのまま、やっぱり大切にしていきたいということですね」
今治市ではシンボルとも言える山の再生へ向けて歩み始めてます。
今治市の笠松山。ここは朝倉地区で暮らす人たちに古くから親しまれているシンボルです。
しかし、今年3月23日、大規模な山火事が発生し、今治市と西条市であわせて山林約481.6ヘクタールが焼失。
建物27棟が焼け、笠松山も炎に包まれました。
愛媛県内の山火事被害としては平成以降、最悪となりました。
あの日から半年…。
ある思いを持って笠松山に立つ男性がいます。
渡辺二孝さん。
環境省から委嘱された「自然公園指導員」として山の自然を見守っています。
【渡辺二孝さん】
「ここらはね、こっから見える風景、ここは17年前に僕も手伝った植林場所なんですよ」
笠松山では2008年にも火災が発生し約107ヘクタールが焼失。
渡辺さんは10年以上にわたって行われた植林活動に関わりました。
【渡辺二孝さん】
「なんかやっぱりすごい残念で、そのまま育てば、もっとこう豊かな自然に戻っていったのに、(半年前の山火事で)また振り出しに戻ったんですよね・・・」
かつて植林した木々が焼け、地表がむき出しになった笠松山。今、静かな危険をはらんでいます。
元々、水に弱い花崗岩の地層。木々を失い保水力をなくしたため、大雨のたびに土砂災害のリスクがつきまといます。
それでも…。
【渡辺二孝さん】
「これアカマツなんですよ。1年生ですね。火事の後に生えたやつです。こんなのがちょろちょろありますね」
山火事のあとに生まれた小さな木の命が力強く育っています。
新たな希望を、どう未来へ繋いでいくか。
渡辺さんは専門家と相談し、笠松山の生態系を守りながら、土砂災害だけでなく、火にも強い植生を目指す再生計画をまとめ、今治市に提出しました。
植林だけで10年以上を要する長い再生への道のりが再び始まりました。
【渡辺二孝さん】
「朝倉で言うとシンボル的な山で、自分のふるさとの山ですから景色を守るというか、自然をそのまま、やっぱり大切にしていきたいということですね」