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NEW 2025年11月21日(金 ) 17:11

カキ大量死問題、今治の島しょ部でも被害深刻…

20日、愛南町での被害をお伝えした養殖カキの大量死問題ですが、県内有数の産地、今治市の島しょ部でも甚大な被害が出ていることが明らかになりました。

県水産課によりますと、県内の養殖カキ生産量の8割を占める今治市の島しょ部でも、地区によって5割から9割ほどのカキが死んでいるとみられるなど、深刻な被害が発生しているということです。

県内ではおととし、565トンのカキが生産されていますが、今年の出荷量は大幅に減少すると見込まれています。

こうした状況に中村知事は。

【中村知事】
「これほどの被害というのは、初めてのことだそうでございます。なお現時点では、へい死の原因は不明」

中村知事は、愛媛で養殖されているカキの種苗のうち、広島県から購入された種苗に何らかの原因がある可能性が高いとしていて、被害の実態や原因の分析を最優先に急ぐ考えを示しました。

【中村知事】
「まず(原因)分析の態勢をとることが大事で、これは広島県がやることですけれども、同時に全体の被害状況を複数県にまたがってますから、愛媛県は愛媛県でまとめる、その規模を国にぶつけていく、その中で国がどういう風なバックアップ体制をとるかが見えてくる。そこで、あと足らざるところを県で何ができるかについて考えていく」

大量死の原因については県は推測とした上で、海水温の上昇や酸素不足、赤潮の影響などが複合的に影響した可能性があるとしています。