３人が死亡し住宅３軒が全壊した城山の土砂災害。
松山城は発災以降、営業を休止していて、夏休みに入って初の日曜日を迎えた２０日、松山ロープウェー中央商店街では観光客の姿はまばらでした。

【商店街振興組合　向井英樹理事長】
「かなりの大打撃だと聞いております。人通りは普段の半分以下ですね。土日だったらそこそこ人が歩いてるんですけど」

中には、お城の営業休止の張り紙を見て帰っていく観光客の姿も。
向井理事長が営む酒店にも影響が出ているといいます。

【向井理事長】
「松山市内の飲食店にも卸していますが、ロープウェー商店街の飲食店は（販売の）数字が落ちていますね。やっぱり維持していくのが大変なお店も出てくると思います。松山城には１日も早く復活してほしいですね」

松山市は再開までには１ヵ月程度かかるとしていて、まだまだ影響は続きそうです。

一方、松山市のもう一つの代表的な観光地、道後は５年半ぶりに道後温泉本館が全館で営業を再開したことを追い風に、大勢の観光客でにぎわっていました。

【観光客】
「道後温泉本館がちょうど新しくなったので見に来たいなと思って」

【道後温泉コンソーシアム　新山富左衛門理事長】
「今年の夏は旅館の宿泊も非常に（予約が）多くて、道後温泉本館が（リニューアル）オープンしたおかげだと思っています」

ただ、松山城の営業休止の影響がまったくないわけではなく、観光客からは「お城もぜひ見てみたかったんですけど、今回の災害で残念です」との声も聞かれました。

【新山富左衛門理事長】
「松山城が閉鎖しているのは非常に残念ではあるんですけど、道後温泉が頑張って、松山の観光地全体のけん引役をしていきたいと思っております」