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NEW 2024年09月05日(木 ) 18:17

八幡浜市で「微生物燃料電池」の実証実験始まる【愛媛】

土の中で電気を発生させる「発電菌」という微生物を利用した燃料電池の実証実験が、八幡浜市と伊方町で4日から始まりました。
この実証実験は四国電力が東京農工大学などと協力して行い、四国では初めての試みとなります。
自然界に広く存在するジオバクター菌などの「発電菌」が土の中で放出するわずかな電子を集め、燃料電池としての利用を目指します。
八幡浜市内のミカン園では、発電菌を含んだその場の土と電極を入れた容器6セットを埋めていきました。
東京農工大学の松村特任助教は「その場の植物と土と微生物の自然に行われている循環の中から、電力を少しお借りするようなイメージです。それで人間の使いたいデバイスに電力を供給すると。
新しいエネルギーの使い方というのが提案できればいいなと思っています」などと話していました。四国電力などは今後、発電状況を確認していき、将来的にはこの微生物燃料電池を、気温や土壌の水分量を計測するセンサーや園地を監視するカメラなどの電源として活用することを目指すということです。