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NEW 2025年01月15日(水 ) 16:18

生産者は「今年こそ」と期待 西条市沖で養殖ノリ収穫始まる【愛媛】

西条市沖の燧灘で、養殖ノリの収穫が始まっています。
西条市のノリ養殖は江戸時代に始まったとされ、遠浅の地形を利用して黒ノリや青ノリが収穫されています。
このうち黒ノリは現在19軒の漁業者が養殖に取り組んでいて、海水温が低い冬場がシーズンです。
西条市禎瑞の杉本真吾さんは1月11日から収穫を始め、14日も、3キロほど沖合いに張った養殖用の網で育てた黒ノリを手際よく摘み取っていました。
今シーズンは海水温の高い状態が続いたことから、ノリの種をつけた網を張る作業を例年より半月ほど遅らせたということです。
近年は海水の栄養分の不足などで色づきの不良が起こるなどして、黒ノリの収穫量は減少傾向にありましたが、今年は年明け以降の寒波で海水温が下がるなど、良いノリが育つ条件が整ってきているといいます。
養殖ノリの生産者、杉本真吾さんは「状況は厳しいですが、ノリが好きなのでやり続けています。何年かに1回でも良い年が来たらいいなという感じです」などと話していました。収穫はノリの生育をみながら行われ、例年3月中旬まで続きます。