生産量が減っている県の伝統工芸品、伊予かすりを再び盛り上げようと、地域を超えた新たな商品の開発が始まっています。
伊予かすりは中予を中心に作られる木綿の織物で、２００年以上の歴史を持ち、かつては絣として日本一の製造量を誇りましたが、需要の低迷などから生産量が少なくなっています。
この伊予かすりを後世にもつないでいこうと、２０２３年、今治タオルの専門店などを展開する松山市の伊織を中心に、新たな商品開発のプロジェクトが立ち上がりました。
３日は関係者らが、試作品となるトートバッグの使い心地やデザイン性などを確認しました。
バッグは今治タオルや広島のデニム生地と組み合わせていて、収納できる容量や強度にもこだわります。
伊予かすりを製造する白方興業の柴田幸雄さんは「商品開発を通じて多くのお客様に触れていただいて、伊予かすりの良さをわかっていただく未来は作れるんじゃないかなと思っています」などと話していました。２０２５年春ごろの販売を目指し、商品開発を進めていくということです。