道後の年末の風景が帰ってきました。今年７月、およそ５年半ぶりに全館営業を再開した道後温泉本館で３日、年末の大掃除・すす払いが行われました。
道後商店街では年末年始に向けて準備が進められています。
道後温泉本館の年末大掃除は、今年１年のほこりや厄を落とし新年に気持ちよく利用してもらおうと１９９６年から行われていて、きょうは一日休館して作業が進められました。
笹ぼうきを使っての「すす払い」は実に４年ぶり。
保存修理工事に伴い建物がテント膜に覆われていた期間があったためです。
今年は初めて一般の希望者およそ２０人もすす払いに参加し、参加者は「２０年ぶりに松山に来ました。道後温泉のお風呂がきれいになっていました。いい記念になりました」などと話していました。
年末年始を迎える準備を整えた道後温泉本館。
今年の入浴客数は先月末時点でおよそ３７万１０００人にのぼり、去年の同じ時期と比べおよそ１４万８０００人増えているということです。
松山市道後温泉事務所の三神正裕さんは「きょうの大掃除で１年の汚れを落としてきれいになりました。本当に温泉がいい季節になってきますので、年末年始、たくさんの方々に道後温泉に足を運んでいただきたいと思っています」などと話していました。