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NEW 2025年08月08日(金 ) 16:01

愛南町の紫電改・中四国初の重要航空遺産に【愛媛】

愛南町で展示されている戦闘機「紫電改」が、中四国で初の「重要航空遺産」に認定されました。

「重要航空遺産」は歴史的・文化的に価値の高い航空遺産を一般財団法人「日本航空協会」が認定していて、紫電改は全国で13例目、中四国では初の認定となります。
愛南町の紫電改展示館で行われた授与式では、日本航空協会の植木義晴会長から中村知事に認定証などが手渡されました。

紫電改は太平洋戦争末期に開発された旧日本海軍の戦闘機で、展示されているのは、愛南町の久良湾に沈没しているのが見つかり、1979年に県によって引き揚げられた機体です。

日本航空協会は認定の理由を「国内唯一の展示であるとともに、損傷は見られるもののオリジナルの部分を残す形で修復がおこなわれていて、文化財的価値が高いため」としています。

【中村知事】
「(戦後80年で)戦争という悲惨な歴史を直接伝える方々が少なくなってきている。
そういう意味では紫電改、折れ曲がったプロペラ、操縦席に乗っていた方の思い、防弾の跡、全てが戦争の悲惨さと平和を考えるメッセージになってくるんじゃないかと」