放送番組審議会

2013年07月17日(水)

第184回放送番組審議会議事録

開催日時:平成25年6月25日(火)午後3時

課題番組:「愛媛野球!熱闘スタジアム」

開催日時:平成25年6月25日(火)午後3時

課題番組:「愛媛野球!熱闘スタジアム」

毎週月曜日 24:15~24:20(5分) 放送

・この番組はタイトルが「愛媛野球!熱闘スタジアム」なので高校野球の球児たちの番組かなという先入観で見ていました。しかし、プロ野球選手の映像で始まりましたので、どのような繋がりかなと思いました。大角アナは深夜番組にもかかわらず、さわやかにスポーツ選手をアピールしていました。その後地元密着で、附属高校のマネージャーや選手たちがでてきて、地元の周りの人たちが見ることで、視聴率誘引になると思います。また、番組から高校生の学生らしいニュアンスが伝わってきて、深夜番組にもかかわらずスポーツを盛上げる姿がでていて感じが良かったと思いました。気になったのは、短い番組だったのでCMも多く、番組の最後がわからず次の番組へ移行したところが判りづらかったです。以上です。

・野球王国愛媛らしい地域密着番組だな、と感じました。できることならもっと枠を広げて欲しい印象を持ちました。可能であればという話です。こまかく見ていくと、大角アナは野球に大きな関心を持っているということで、福井選手との電話のやりとりでも、いちファンとして今の彼に聞きたいことを的確に聞いています。しかも、福井選手は本音で語ってくれています。松大、愛大の試合は、スタンドに絞った事がよかったと思います。取り上げている領域にも広がりがでた印象を持ちました。女子マネの3人についても、59校あるなかでいろんなバランスを考えながら取材の苦労を感じるものでした。ただ、短い時間で3校取り上げた分、限られた時間の中で各自を紹介しなければならず、若干内容の薄さを感じました。4人の二軍ピッチャーの名前がでていた時には、所属チームのマスコットだけがでていましたがチーム名があってもよかったですね。そのほうが見る人に親切ですね。また、女子マネ紹介の時に、松山南の彼女が、お兄さんが2年前の甲子園にでた、という件がありました。どこのチームだったのだろうと、ふと考えたのは僕だけでしょうか。これから高校野球本番です。より中身の濃い、盛り上がる番組を期待します。

・私も最初は高校野球の特集番組かな、と思いスイッチを入れました。3本見ましたが、3本3様、それぞれ番組構成が違うと思いました。しかし、これは愛媛全体の野球界を様々な角度から盛上げていこうという主旨はよく判りました。そんな中で大角アナが大のタイガースファンなので夕方のニュースをみても野球への語り口に大変熱が入っている気がします。本当に彼女の野球好きが、愛媛県の中で定着したと思います。まさにこれからは長嶋三奈よろしく愛媛版のアナウンサーとして是非成長してほしいと期待しています。福井投手には直接電話インタビューできる関係を続けて欲しいですね。そしてそのインタビューは身近に感じられるもので、作られたものではない生のインタビューの良さを上手にあつかっていると感じました。松大、愛大対抗戦については、私も知らない歴史がありました。よほどの野球好きでなければ23年前を知っている人はおらず、今の若い人は当然知らないでしょう。このような、埋もれた話題を取り上げることは、この番組の良さなのかなと思います。女子マネージャーの甲子園の道ですが、違った角度から選手だけではなく野球を取り上げ、その素材を別の角度で掘り下げて行くという意味では、この短い番組の中で非常に期待ができるコーナーではないのかなと思います。また、これからの季節高校野球の特集的な番組になると思いますが、やはりこの時間帯はどうでしょうか、疑問が残ります。このような短い時間ならば夕方の番組に組み込めばよいと思います。

・非常にコンパクトな番組です。よくできています。最初に福井投手が本音で喋ります。驚くほど本音で喋りますね。それを引出したことは大変なことだろうと思います。だから3本見ましていちばん最初のものがいちばんインパクトありました。できればもう少し時間があると余韻がある番組だったろうと思います。つまり、使えるところを全部集めて絞って番組をつくると、間がなくなって番組自体がせせこましく感じ、見落とし感があります。すなわち、余韻の部分を省いてしまったところが痛いですね。やはりあの倍の長さがあるとさらに良い番組なったと思います。特に女子マネージャー達の部分は、時間をかけないと彼女たちの良さはでてこないという気がしました。松大、愛大の部分はOBの方々がみんな同じように見えました。それは同じ方向からのアングルで撮影しているから変化が無く同じ人が喋っているように見えました。アングルを変えるという工夫もあってよかったと思います。全体的には大角アナの野球好きがよくでていますね。どこの放送局でも、これは得意だというアナウンサーがいるとその番組は必ず良くなりますね。それが定着すると局の宝物になりますね。また、もう少し時間を増やすともっと制作者もやりがいがでるだろうと思いました。

・私も番組の時間が短いと感じました。女子マネージャーを取り上げたのは良かったと思います。彼女たちが日ごろどんな仕事をしているのかまで取材して知らせてくれたことは良かったですね。また、別の視点の縁の下の力持ち的な人達がいると思うので、そんな人たちも今後発掘し紹介していけばよいと思います。野球のeatだけではなくスポーツ全体、例えば愛媛の柔道、サッカー、最近ならゴルフの松山選手など愛媛にまつわるスポーツ紹介もこの番組の中であっても良いのではないでしょうか。福井投手のように愛媛ゆかりで有名な人だけでなく、無名の人の紹介もあるのではないかと思います。また、有名な人の意外な側面の紹介と、無名な人の発掘があっていいのではないでしょうか。松大、愛大の試合は、同級生の姿もみうけられ懐かしかったです。

・コマーシャルと番組の境目が無く、私のように野球の専門知識が無い人間にとってもかえって見やすかったです。私は野球の知識は余りないのですが、そういう私が見ても楽しくみることができて新しい自分が発見された思いでした。この流れで夏の高校野球を視聴したいと思います。また、番組全体評といたしましては、見やすく、判りやすく、楽しい知識が自然に入ってくる番組ですばらしいと思います。

・「愛媛野球!熱闘スタジアム」をDVDで拝見しました。「愛媛野球」のネーミングがトップに来ることによって、番組が、ぐいっと身近になった気がしました。1番目の郷土のプロ選手情報,若手の福井選手でした。が、ベテラン選手や監督、会社員、引退してお店をしているなど選手だった人も登場させると、「おっと、そう来たか」という感じで面白いような気がします。2番目の松大と愛大の定期戦。この内容まで番組で取りあげていただけるとは、関係者として感謝の気持ちでいっぱいです。うちが大負けでしたが、負け惜しみでなく(笑)その歴史にドラマを感じました。大角さんが気を使って「多くの人が」とコメントしてくださいましたが、空席いっぱいだったので(映像上も)、お気づかいなく、伝えてください。3番目の女子マネージャー。今の高校生女子は、当たり前のことですが、私が女子高生だった頃と気質や印象がかなり違います。が、その時女子マネージャーだった私の友人が口にしていたことばと登場した松山商業の女子マネさんのコメントが同じでした。変わらないものがここにもあったと思い、顔も心も「にっこり」しました。
 さあ、これからが、この番組も本番だと思います。猛暑の中での取材が続くと思いますが、スタッフの皆さん、倒れないよう体に気をつけて取材ください。期待しています。

・総評としては、短い内容なのに良くできているということでした。しかし、番組の始まりがわからず、初めのタイミングが判りづらかったですね。オープニングのタイトルは「熱闘スタジアム」なので熱闘する雰囲気があったほうがいいですね。短い中にたくさんのエピソードがはいっていますので連続してみれば、いろんな知識が増えそうで役に立つのかなという印象を持ちました。制作者からの意見としてはどうですか。本当にありがたいコメントをいただきました。制作者の主旨は話題になるような、例えば、彼は同級生だとか、彼も元気そうだった、というようなイメージで見ていただける所です。どうしてもプロ野球で大きく活躍した選手しか映らないのですが、例えば4月29日に放送しました秋山選手は28日に一軍登録され29日に先発しました。しかし、29日のうちに二軍落ちするのですが、ニュースでは阪神が勝った8日以降しか映していませんが、当社のこの番組では、彼が投げてタイムリーを打ったところまで放送できているつもりです。また、これからの番組と委員の皆様には言っていただけていますが、7月8日月曜日の放送をもって一度休止させていただくことになっています。これは、高校野球中継に全社の全力をもって向うからです。しかし、できることなら復活することも検討できたらと思います。

・編成局長、枠のことについて何かコメントしてください。オンエアー時間と枠の長さですね。あの深夜帯で放送するよりもっとよい時間帯に放送すればよいと思いますが、すべて他の枠は埋まっています。ローカル編成が可能なのは、午後帯と深夜24時以降です。その点では悔しいですね。なお、あの時間帯23時から24時にかけては、視聴率も良く、スポンサーニーズも大きな時間帯です。なので、番組始まりが判りづらいというご意見もよく理解できますが、営業的、編成的な当社独自理由の辛さがあります。もっと良い時間帯でやれればよいのですが。放送時間ですが、長い時間を放送することは多くの取材をしなくてはなりません。しかし、我々の取材体制ではあれぐらいの時間が許容範囲です。プロ野球の映像を使うと本来は莫大なお金を支払わなければなりません。しかし、この番組はスポーツニュースとして放送しています。その点では、たくさんの便宜を図っていただいています。本来スポーツ番組は大きなお金がともなうものです。このことを委員のみなさまに何とぞご理解いただきたく思います。視聴ターゲットはコアターゲットだけではなく一般視聴者も意識していますか。F1からF2をターゲットにしいます。何となく高校野球的なイメージだと深夜枠は相応しくないかとも思いますが。いや、高校生はあの時間帯は見てもらっているようです。4年後の国体も迫っていますので、スポーツ全体に取材を広げ取り上げていただいたらと思います。はい、そのあたりも夕方の「Jチャンネル」のなかでは、半数を野球、半数は野球以外のスポーツの紹介にしています。また、水曜日の「すごすぎキッズコーナー」では、国体を見据えたジュニアのスポーツを中心に紹介させてもらっています。よろしくお願いします。