第149回 放送番組審議会議事録
開催日時:平成22年1月25日(月)午後4時
課題番組:「アナろぐ!5分が60分になっちゃったよ 新春SP第2弾!」
1.開催日時:平成22年1月25日(月)午後4時
2.課題番組:「アナろぐ!5分が60分になっちゃったよ 新春SP第2弾!」
2010年1月3日(日)15時00分~16時00分(60分)
3.議事の概要:
・1月3日新春早々の企画であり、新春の番組らしいワイワイといった、楽しい番組だと思います。アナウンサーのジャージ姿、素顔全て番組を見ればその性格も分かってくるような番組の内容だったと思います。
・ちょっとヘン・・・新春企画であること。朝日テレビのファン向けであることは理解できますが出演しているアナウンサーほどには視聴者は楽しめないように思います。それは視聴者参加が出来にくい設定だからです。昨今溢れているクイズ番組が茶の間の視聴者にも考えさせる設定になっています。あるいは出演者か難行苦行するのを見て楽しめる番組が多いのですから、出演者だけが楽しめて賑やかにするのは楽屋落ちになりがちです。普段見ることのできない動物園を見せたことは良かったと思います。朝日テレビのアナウンサーの底抜けの明るさは賞賛に値するものです。また身体の動きも機敏で溌剌。これには脱帽です。放送局の顔ですからこの底抜けの明るさは値打ちモノでしょう。視聴対象を明確にすることが肝心なように思われます。
・アナウンサーの方全員8名が1つの番組に出演しているものを見たのは初めてです。CMなどはあると思いますが。みなさんの全体のチームワーク、普段良く分からないチームワークを見ることができ面白かったです。またアナウンサーを身近に感じてもらうということで、普段は見ることができない、例えばAアナウンサーは遠くのココロンをマジックハンドで軽やかに取っている姿を見て運動神経がいいのだなとか、競歩で対決をする場面ではとても一生懸命になっていてふだんとは違う面が見えて面白いなと見ました。正月の三が日1月3日の午後3時の放送は、お正月最後の頃でダレてきた感じのところに見る番組として、あまり深く考えずに気楽に見ることができる、リラックスし家族で見ることができると思います。そういった意味でこの時間帯に放送する番組として良いと思いました。場所については、昨年はボウリング場、今年は動物園、アイデアとしてよく考えられたと思いました。全体としては楽しく見ることができました。最後に虎が出てきて落ちもあり、なるほどそのような終わり方なのかという感じで見ました。少し気になったことは、番組の最初にアナウンサーの方全員が並び、それぞれのアナウンサーの方の顔のアップとともに一言ずつ、「誠実に」「身近に」などのことを言っていましたが、Bアナウンサーが「若さ」と言い、その後にCアナウンサーが「経験」と言うカットがありましたが、ここでBアナウンサーに「若さ」という言葉を言わせる必要はないのではと思いました。Bアナウンサーに「若さ」と言わせ、その直後にCアナウンサーに「経験」と言わせると、Cアナウンサーには若さとは逆のボキャブラリーが入るのではないかなど連想させます。「若さ」より「フレッシュさ」など少し変えた方が感じがよいと思いました。
・Cアナウンサーの「経験」の発言は息子と2人で「プププ」と笑いました。といっても単純に「プププ」という、それだけの感想でした。そこへ持っていくための「若さ」だったのですね。単純に面白かったです。このように内輪で作る番組は気恥ずかしく、1時間見ることが嫌になりチャンネルを変えそうになることもありますが、今回はとても楽しくテンポ良く見ることができました。ですがテンポよくの裏返しということになるのですが、「アナろぐ」の深夜版を挟み込みの部分が、細切れすぎた感じがしました。元々「アナろぐ」自体が1分しかないものなので少しブチブチする感があることは否めないと思いますが、少しバタバタした感じが出ていたと思います。ですが単純に面白かったです。それぞれの得手不得手、個性などが出ていました。Eアナウンサーはお嬢様タイプかなと思っていましたが、キビキビとして動きも機敏に、サッと行動していました。それぞれの個性が素で見ることができ、親しみが持て、伝わってくる感じでした。せっかく動物園でやっているので、もう少しクイズは動物にちなんだ問題にするなど趣向を凝らしてほしかったです。とべ動物園やそこに居る動物について、私たちが知らないことを、もう少しピックアップしてもらえると面白かったと思います。そこが少し残念でした。ナレーションが熊本フミさんで、エフエムのラジオなどでも結構楽しい弾けた放送をされている方で、お茶目でナレーションもピッタリとあっていました。アナウンサーの皆さんは単に仲良しだけではなく、それぞれが色々なところを吸収し合って、Fアナウンサーの良いところ、Kアナウンサーの経験など、みなさんが吸収し合って成長していくことはとても大事だと思います。何年も続けで固定していらっしゃるということはとても大事なことだと思います。そういった意味で仲が良いということは大事なことですので、皆さんが長くアナウンサー業を1社で続けることができるように、育たない環境は良くないと思いますので、こういったことを基にして皆さんを育てていかれると、もっと良いニュースやバラエティーなどができると思いました。単純にとても面白かったです。
・突込みどころが満載です。Lアナウンサーは足が速いです。12秒3で走る方が忠政さんと競争しても、忠政さんが負けると分かっていたので、ちょっとと思いましたが・・・ですがあのように速いのはすごいと思いました。Mアナウンサーはおかしかったです。Nアナウンサーはとても若造らしさが出ており良かったと思います。今言ったのは全部男性アナウンサーですが、女性アナウンサーの個性の引き出し方が「イエーイ」というやり方にしても、全てリアクションが一辺倒で、もう少しキャラクター開発をしてみてはと思いました。顔、姿も違うのですが、ですが何か似ている感じがし、このような番組を作るのであれば、思いっきり違う一面を出してみるということが必要だと思います。男性アナウンサーの方は本当にそれぞれのキャラクターを自分で作り上げてきたという感じがありますが、女性アナウンサーはそこが浅い感じがしました。また、もう少し動物が見たかったです。「アナろぐ」がまた挟まれたと思ったのが2回目くらいでしたので、1回目、2回目くらいのところで、せっかく動物園で撮影しているので、動物を見ているだけでも癒されるので、もう少し動物に会いたかったと思いました。このような番組は非常に優秀だと思います。制作費がかからない、ですが正月の1月3日の15時という難しい時間帯、箱根駅伝が終わり、視聴率を持っていっているので、どう切り替えることができるのか?ですが、それを安い制作費で、頭を使ってやるということは、賢明な番組だと思いました。このような番組があるということを知るために、年に4回程、季節に合わせたスペシャルを作り、もう少し商品にお金をかけ、1万円だと計4万円かと思いましたので、これが40万くらいとなると見る方も張り切ると思います。
・男性アナウンサーに対してはあまり感じませんでしたが、女性アナウンサーには無理があるという感じを受けました。私が女性だから厳しいのかもしれませんが・・・しかし、番組が進むにつれてそれは解消され、楽しかったという感想で終わりました。とべ動物園を使用したことは良かったと思います。ですが、もっと動物が沢山出てきて、動物のクイズがもっと沢山あった方が楽しかったのではと思いました。クイズによって知らないことを知るということもありますのでお願いしたいと思います。この番組の中に、子供のグループなど募集し入れてみるともっと楽しかったと思います。アナウンサーを表に出されていましたが、少し子供のグループを入れるか、アナウンサーの中に子供を入れるか、応募して出演してもらうと見応えがあると思いました。誰も居ない動物園も良いとも思いますが、お客がいることも本当の動物園らしく、上手に使い分ければ良いと思いました。番組としては非常に楽しく、笑いながら見ましたので良かったと思います。
・良かったと思います。アナウンサーを身近に感じてもらうという意味で、Oアナウンサーの12秒というのはすごいと思い見直しました。かくし芸大会ではありませんが、アナウンサーが持っている特技を、もっとこれからも出されると、さらに身近に感じると思います。蛇を触るシーンがあり、4人とも触っていましたが、これもすごいと思いました。私は見るだけで拒絶反応があります。女性のアナウンサーも平気で「小さい頃から近所に蛇が・・・」とやっていましたが、これもかくし芸だと思いました。尊敬します。このようなシーンをもっと増やしていけば良いと思います。せっかく動物園という良い場所を選んだので、もっと動物を表に出し、動物の関わりを、クイズも含めて増やせば良いと思います。もう少し強調してほしかったところが、白クマ「ピース」です。若い人にとても人気があり、記念切手なども完売し、増刷したものも完売、グッズも完売、高市さんのコメントもあれば良いと思います。極端に言いますと、旭山動物園に対抗し、北の旭山、西のとべ動物園ということでも十分いけるのではと思いました。松山も「坂の上の雲」ばかりに頼っているのではなく次の新しい目玉が必要ですので、とべ動物園は全国区にいけるネタを持っていると思います。もっと強調してほしいと思いました。お正月の3日で帰郷してきた人が見て、東京や大阪に帰り、宣伝のネタになる良い番組だったと思います。子供も参加させてはという意見がありましたが、私も賛成です。ロープを使っていましたが、子供がやると電車ごっこのようで非常に可愛いのですが、大人のジャージ姿でのロープは少し腰縄を連想しました。
・ギャラがとっても安くできています。またもう一つ感じたことは、印象論ですが、本来、20年、30年前と比べると、アナウンサーがすべき守備範囲がとうとうここまできたかという印象を受けました。新聞記者も、実は昔は取材をして原稿を書く、また地方は車を自分で運転しないといけません。現場に行き写真を撮り、撮るだけではなく、現像し、焼付けし、送信して、という一人何役かありました。それがデジタルになり、今、パソコンは半端な操作ではなく、自分で書いた記事を加工し送信し、写真もそうですが、電話のないところでも送信します。地方紙の中には動画ニュースも手がけるところが出てきました。結局、動画をやり始めると現場でリポートしなくてはいけなくなります。彼らが映しながらリポートをして原稿を書き、といったこととちょうど同じで、アナウンサーもすごいなと思いました。取材をするアナウンサー、リポートするアナウンサーはどんどん増えていますが、とうとうタレント、お笑いタレント、バラエティーをやり、なおかつ、Rアナウンサーは企画、演出までなさっており、ここまでマルチになってきたのかなと思いました。その逆にバラエティーで面白いことを言わないといけなくなると、いわゆる同じようなタイプの人しかアナウンサーになれない、あるいは運動神経が良くないといけないなど、そういったことがとても苦手で、暗いが真面目なリポートをさせるとすごいなど、色々な個性があると思います。どちらかと言えば明るくて楽しくて運動神経が良くて頭の回転が速く可愛いい・・・みたい人ばかりになるとつまらないと思います。そういった意味ではこのアナウンサーをみなさんに紹介する、身近に感じてもらうということはとてもよく分かります。だからゆえに、少しそうではない人も、例えば「この人はこんな趣味がある」など、非常に狭い小さな趣味に凝っている人がいるので、アナウンサー1人の方がキャラクターになりきっていましたが、そういったことは面白いと思いました。多分このような番組が続いていくと罰ゲームが出てくると思いますが、罰ゲームは品良くしてほしいと思いました。蛇を触る程度であれば良いのですが、食べ物番組で罰ゲームとして、コウモリを焼いて食べるというのを見たことがありますが、そういったことだけは止めてほしいです。そういった過酷な罰ゲーム、趣味を押し付けるのは止めて、あくまで可愛らしく明るい罰ゲームで終始してほしいと思いました。
・アナウンサーの方8名皆さん出演されていましたが、やはり存在感のある方はある、ない方はない、ということが伝わってきました。厳しい状況を直接的に感じる番組だと思いました。動物園でこの番組をされたということは、とても良いと思います。ですが、動物園なのに動物が関わる話があまり登場しないということ、例えば動物の赤ちゃんが可愛く、「沢山産んだ動物は何だろう?トラさんかな?象さんかな?」といった感じの少し笑えるようなお話があっても良かったと思います。微笑ましく、子育てのことを世間は言っていますが、それも良いと思います。動物園の宣伝をする訳ではありませんが、動物園にあるグッズとココロンを並べて映してあげると、「今度あそこの動物園に行き、あんなのがほしい」と思う子供も出てくると思います。そうすれば動物園に足を運んでみようかなというきっかけになると思います。Pアナウンサーですがお痩せになられたのですか。すごく細く見え心配しています。1時間が長すぎたのか短かったのかはそれぞれ見られる方の思いだと思います。この時間帯で視聴率のことをあまりこだわる必要はないと思います。無理という表現はおかしいですが、そうだと思います。アナウンサーを遠くの存在としている視聴者が見た場合、どの方にも好感が持てる、「この人好きだ、この人好きだ」と。「この人嫌いだ」という受け取り方はしない、「好きだ」「好きだ」「好きだ」という受け取り方ができる番組作りをQアナウンサーが考えられていたと思います。とても良い感じがしました。電車ごっこの縄ですが、白だからおかしいと思います。色の三つ編みにしたものなど、色があると夢があると思います。虹色や赤や黄色など、白がでてきた時は何だろうと思いました。トレーナーというのも良いのですが、前半後半に分けるのであれば、自前のトレーナー、スポーツウェアみたいなものを着られると、それぞれのアナウンサーのセンス、好みを見ることができると思います。全体的にすごくよい番組だと思います。
・相対的に正月の新春の番組としては手作り感の出ている、楽しめる番組であるという評価だと思います。やはり視聴者の年齢層によって楽しみ方が異なってくる番組だと思います。ある程度年配の人には、出演しているアナウンサーと感情を共有して楽しむことができない気がします。若い人は賑やかなキャラクターを見ながらその世界の中に入り、アナウンサーの素顔を見ることができるということで楽しめる番組だと思います。対象となるものを絞り込んでの番組制作は難しいものだと思います。