第180回 放送番組審議会議事録
開催日時:平成25年2月25日(月)午後3時
課題番組:「eat新春アナウンサーSP2013 えひめ縦断20市町歌ってつなごう!みんなの笑顔」
1.開催日時:平成25年2月25日(月)午後3時
2.課題番組:「eat新春アナウンサーSP2013 えひめ縦断20市町歌ってつなごう!みんなの笑顔」
2013年1月2日(水) 14:15~15:15 (60分)
3.議事の概要:
・今回の課題番組は、確か昨年も同じ内容であったと思います。今年は、テーマが「パフォーマンス」ということで、少しパフォーマンスが入っています。私は、リアルタイムでは見ることができなかったので、DVDで見ました。昨年どうだったのか、記憶が薄れています。ですが、昨年を思い出しながら、番組を楽しく見ることができました。
・今回は、番組企画の主旨の通り、昨年に引き続いて、正月らしい、新春ならではの番組であったと思います。全く罪のない番組だという感じがします。1月2日の放映ということで、3が日の番組らしく、アナウンサーも出演者も非常に弾け気味で、楽しい雰囲気を醸し出していたと思いました。県民を巻き込んだ楽しい番組という位置づけだと思います。また2年目ということもあり、昨年があってこその企画もあろうかと思います。アナウンサーによる企画ということで、小学生1000人の人文字も良い企画であり、アナウンサーによる手作り感、思い入れが、画面から感じ取ることができました。人文字について、先生の協力は、あらかじめ織り込み済みだったのかは分かりませんが、先生の協力がなければ、なかなか難しかったと思います。突撃取材ならではのハプニングもあり、アナウンサーのパフォーマンス、出演した人たちの楽しい笑顔を今年も楽しませていただきました。
・楽しく新春らしい番組だったと思います。アナウンサーの衣装が非常に華やかで良いと思います。アナウンサー個々の個性がもう少しあると面白かったと思います。短い時間ですので、あまり要求はできませんが、目をくぎ付けにするような所がいくつかはありましたが、もう少しあっても良かったと思います。時間が少なくてもよいので、インタビューやセリフなど、印象に残るようなところがもう少しあると良いと思いました。あの番組で、制作者が何を言いたかったのか、何を?というところではないのかもしれませんが、最後に皆でつないで、一つの曲を歌った。あれが一番の大喜利だと思いますが、それを見たくて見ている訳です。一番良かったのが水樹さんです。歌は大したものです。説得力があり、抜群にうまいです。聞かせるところがあと3つくらいあると良いと思います。本当に水樹さんの歌を聞いて良かったなと思いました。素晴らしかったです。それぞれ印象に残るような、例えば、魚を持って歌うなど、もう少しパフォーマンスをやっても良かったと思います。綺麗に上手にまとめ過ぎたと思います。ですが、新春番組としては当然、合格点だと思います。
・もともと愛媛には市町村が70ありました。平成の大合併で20に減りました。その中で上島町は、大きな市と合併しなかったおかげで、この番組に取り上げられ、非常に得をしているなと思いました。松野町と鬼北町も一緒にならなかった。色々理由があって合併しなかったかもしれませんし、意図的に小さくてもやっていくと頑張って合併しなかったなど、理由は様々ですが、合併しなかったメリットを十分に味わっていると思いました。逆に上島町の近くの大三島、宮窪、伯方などは上島以上に人口も多く広いのですが、今治市に合併したおかげで埋没してしまい、全然取り上げてもらえない、無視されているという感じがしました。他の地域でもそのようなところがあると思います。20市町をずっとそれぞれ取り上げていくシリーズ、この企画は良いことだと思いますが、合併したために、埋没したところも発掘してほしいと思いました。せっかくの良い企画なので、今後続けるのであれば、気配りをしてほしいと思いました。また、同じ切り口だと、すぐマンネリ化するのではないかと思います。よっぽど切り口を考えて、やっていただきたい。そして新たな発見、発掘をしてほしいと思いました。各市町村の中で一番印象に残っていたのが宇和島市の小池小学校の24名。廃校になる学校のハートマークは、非常に心が温かくなり、良い思い出になったのではないかと思います。いじめ、体罰は全く関係のない学校だと思います。上級生と下級生が一緒に仲良く勉強をしていました。そこが廃校になるのは本当に淋しいことで、そこを取り上げたのは非常に良かったと思います。一番印象に残りました。あとは時間の関係で20市町、均等な時間では描けないのはよく分かるのですが、最初、上島があり、伊予市があり、松野、東温、愛南、鬼北に関しては端折り過ぎだと思います。難しいとは思いますが、パッパッパと義理として端折って伝えてはいますが、見ている感じでは、取材には行ったとアリバイ作りのような感じでした。松山、西予、大洲もそうだったと思います。人文字はよくできていたと思います。学校の協力もあり、できたのでしょうが、非常に印象に残り良かったと思います。ぜひこの番組は続けていただきたいと思います。「えひめの歌」は良い歌ですので、このような番組を通して県民の人に伝えてもらいたいと思います。
・昨年はこの番組を全然見ていなくて、初めて拝見させていただき、「えひめの歌」というのも初めて聞きました。愛媛県にもこのような歌があるのだなと、新鮮な気持ちで見させていただきました。正月の番組でしたので、帰省していらっしゃる方にとっても、ローカルで、懐かしさを思い出すような感じで良かったと思いました。最初、さらっと見た時に、24時間テレビの愛媛バージョンかなと、それを短縮したもののような感じがしました。力を合わせ一つになることの大切さ、素晴らしさが、子供たち、周りにも欠けている、心が欠けていると言われています。その中で、小学生の子供たちがこういったことを経験し、またテレビで感じた方もものすごく良い経験になったと思います。実際にやった子供たちだけではなく、周りで見ている人もそういう風に心が温まる良い経験ができたと思います。私は、年末年始は、帰省していて、愛媛県にいないが為に、こういった番組を見過ごしてしまう事が多く、知らないで流れてしまう。この番組は県内だけですか?再放送があると、ちらっと見ることができ、楽しいのではないかと思いました。私は、このような番組で、ぱっと取材に来られたら、絶対無理ですと言いますが、実際の取材は、皆さん快くOKだったのですか?私であれば、絶対に引いちゃうと思いました。
・番組のアイディア、枠組みはすごく面白いと思いました。20市町を訪ねて、突撃で歌を歌ってもらい、それを繋いでいく。ずっとメイキングを見ながら、最後の曲が最初から最後まで流れるのを楽しみにしながら、そこを目指して皆が番組を見ていく。ついつい最後まで見てしまう。非常に良いと思いました。ただ最後の歌の映像で、20組がずっと順番に出てくるところがバラバラな感じなので、もう少し統一感があればいいなと思います。一つは、これを歌ってもらう思い、歌う時に何を考えて歌うのか、テーマがはっきりしていないというのがあると思います。企画書に「愛媛の絆を歌で実感する」とありますが、番組の途中では、「えひめの歌を広げる為に歌いましょう」というシーンもあり、結局それぞれが考えて歌っていることが違うからバラバラなのかなと思いました。それぞれの人が「愛媛の絆」を思いながら歌ってくださいという一つのテーマがあった方が、よりまとまりがあるのかなと思います。また技術的なことですが、全部のシーンにココロンが映っているなど、何かまとめるものがあった方が、見ている方もより達成感があると思いました。
・非常に楽しんで見させていただきました。ただ去年の方が新鮮だったからかもしれませんが、楽しかったという印象が残っています。なぜかそのように思ってしまいました。続けることには意味があります。導入部分は、前年を意識した工夫をされていますし、登場してくる人たちも「昨年歌ったから、体が覚えていた」というかたちで、定着しつつあり、この番組を続けてやっていることの意味があると思います。できることであれば続けてほしいなと思いました。ただ、続けると自然とハードルが高くなるのかなという部分を、自分の中でも感じてしまったので、視聴者の方の中にも同じ思いをされる方がいらっしゃるのかもしれないと思いました。パーツパーツでは、水樹さんと村上アナウンサーの絡み、「デレ感」が面白かったのかなと思います。アナウンサーの表情、人文字を作るときの大澤アナウンサーが、「大丈夫かな」といった表情を垣間見せたのですが、そういった所を、本来の意味とは違うとは思いますが、随所に散りばめていった方が面白いかなと感じました。
・昨年の方が楽しかった。正直な意見です。第1回、第2回、第3回とずっと続けていくというのは、3回目になると、本当に大変だと思います。今回見させていただき、出ている人は楽しいだろうし、その関係者も楽しいと思いますが、部外者は果たしてどうだろうか?と感じました。なぜこれがお正月なのか?お正月に通ずるものが見受けられない。お正月だからこそ、例えば、素人考えですが、その干支の人たちに歌ってもらうことも楽しいだろうと思います。何か一つテーマを絞られたらいいと思います。どこでも、その場にいる人にマイクを持って行くのではなく、お正月に通ずるテーマでないと、アナウンサーが晴れ着姿で並んでいるのに、皆は普段着で映り、また最後にアナウンサーが晴れ着姿で締めるという流れに、違和感がありました。3回目は、本当によく案を練った方がいいと思います。この番組を続けられるのはとても良い事だと思います。この歌は本当に、子供から大人まで知っている歌で、小学校で強制的に教えられています。そういうことに関しても良いと思います。ですが、これをシリーズ化して、お正月にもっていくのであれば、お正月の意味合いのあるものを繋げられるのが良いと思います。一つだけ気になったのが、アナウンサーが「○○さんはどこへ行ったかご存知ですか」という質問が一か所ありました。それは「どこへ行かれたのでしょうか」と。「どこへ行った」ではなく、敬語を使っていただくのが普通だと思います。番組自体はすごく良いと思いました。
・ずっと見ていて、市町村の大きい、小さいが気になりました。愛媛県は平成の大合併で、日本の中で一番市町村合併が進んだ。面積と県力から考えると、極端に合併した。そのような事もあり、バランスがどうなのかなという感じがしました。そこを代表させるというのもどうなのかなという気がしました。上島町は確かに目立ってしまっているので、逆に言われると困ることになるのではないかなという気もしました。今、怖いのは、ネットで色々なところで風評がたってしまい、それが色々なメディアというよりも、むしろネットを通じて出てしまっています。上島町のウィキペディアが気になっていますが、随分前から「荒らし」が入っていて、日本の中では珍しいです。市町村でこんなにも荒らされているところがあるのはなぜだろうという気がします。あまり目立ってもよくありません。市町村のバランスと、お正月というテーマ。これが歌っている方と、アナウンサーとの間にギャップがあるのかなと、どなたも感じたと思います。ただ概して、このように「えひめの歌」、日本も言霊の国で、言葉は大事なので、それを歌で伝えていくのは、ぜひ良い方向に発展させてもらいたいと思います。