第181回放送番組審議会議事録
開催日時:平成25年3月25日(月)午後3時
課題番組:「スーパーJチャンネルえひめ」
1.開催日時:平成25年3月25日(月)午後3時
2.課題番組:「スーパーJチャンネルえひめ」 1部16:54~17:54(60分)・2部18:15~18:55 (40分)
3.議事の概要:
・天気情報は視聴者としても関心が高いので細かな情報があれば助かります。自身多くの多チャンネルを見て自分の行動の参考にしているのできめ細やかな天気情報は助かるし、バーチャル映像の工夫は良いことですね。夕方は各局同じような番組が並んでいる。ここでの違いはどこでしょうか。テーマは似かよっているので、コメンテーター、特集、特ダネなどに力を入れることで他局との違う個性が際立つと思います。コメンテーターは矢野ひろみさんから複数のかたに変わったが、なぜその人がその日のコメンテーターなのでしょうか。その人の専門分野だからでしょうか。しかし、市民感覚でコメントしている人もいるようですね。また、オスプレイ、市長選、原発などは、コメンテーターの言っていることに共感できるようにすれば彼らの存在感は際立ちますね。また、現場中継、記者レポートなどの現場主義は親近感が持てました。引き続きやってほしい。難しいとは思いますが、放送枠1部、2部、3部は54分、15分など微妙な時間のスタートではなく、わかりやすい時間切りができたらと感じました。
・2時間盛りだくさんの番組ですね。以前は報道フロアーを作っていたのではないですか。例えば、ニュースを報道フロアーに振り、それに対するコメントを元のスタジオのコメンテーターや解説者を通し伝えるやり方でした。その方が、メリハリがあり見やすかった。氏家委員からもコメントがありましたが、コメンテーターの選定が番組の大きなウエイトを占めていると思う。今回は山本さんでした。今回はコメントが少なかったので目立たなかったが、コメンテーターの選定は重要ですね。オスプレイの報道が地方版、全国版とダブルで放送されてしつこい印象があった。オスプレイは、自国の防衛の軍事訓練なのだから否定的な意見よりも肯定的な意見がニュースのなかに織り込まれたほうが公平性がでると思った。あれには危険性と安全性があります。また、日本国として必要性があるというとらえ方もしてみてはどうでしょうか。デベラの身近な情報も取り上げていました。長時間番組もほっとする情報を織り交ぜることでメリハリを生み、飽きがこない番組となっていました。局の独自性としては、お便りテーマの、「出会いと別れ」でしたが、FAXやインターネット情報をテロップで挿入するような工夫をすれば面白くなり、さらに興味深くなると思いました。
・全国版は、渡辺アナの安心感、安定感がオーラとなってでていますね。また、一般的な話題の後ろで流れるバック映像も素晴らしい。津波情報は、古い情報と新しい情報の比較がわかりやすかった。各局天気予報が充実してきたが特にeatが力を入れているのがわかり、これからも注目していきたい。天気予報の絵作りの工夫はもちろんですが、生活感をもって視聴者に話しかけるようにしている局もあり、天気予報担当者のコミュニケーション能力も上がってきている。しかし、eatは遠慮がある。もっと生活感をだして、お茶の間のみなさんに語りかけるようにもっていけるように工夫されたい。オスプレイ報道では、アナウンサーコメントが画面と合わず途中で切れたにもかかわらずお詫びもなく終わった。それは視聴者にとって失礼ではないでしょうか。スイッチングの事ですが、西条の予告が途中でちぎれ、CMに入ったが、あれは気持よくない。eatに限らず、CM前の話題とCM後の話題のつなぎをどうやってつないでいくか工夫が必要。中村知事の言葉にスーパーを入れたとき、「つどつど」とひらがなで入ったが、漢字の表記で良かったのではないでしょうか。更なる番組の進化を期待します。
・どこの局でもそうだが、全国ニュースとローカルニュースの部分がはめ込みのように一体感が無いことをいつも感じている。一つの解決方法として、全国ニュースを受けるという形もあってもいいのではないか。例えば、東京はお花見は盛んですが愛媛はまだですね、のようにすれば全体がもっと流れていく気がする。各ニュースの繋がりを考えてむしろローカルが全国ニュースを支配しているような立ち位置でやった方が存在感がでるように思った。コメンテーターをそのつどそのつど話題の専門家を連れてくることは難しい。そうすると幾つかの話題についてコメントする人を用意する必要があるし、市民感覚でどんな話題にも対応できるコメンテーターも必要となってくる。今回の人はその立場で何かいってほしかった。オスプレイにしても、市長不信任問題にしてもあの監督さんの立場で言うことがあったのではないのか、そうしないと呼んだ意味がない。コメンテーターとは、その存在感が必要で今回の場合はそれがなかった気がしました。また、市長不信任問題でも、ひとこと、「新庁舎の建設で揺れた」のようなことをいれてもらうとその問題がよく理解できた。オスプレイは、なぜ愛媛の上空を通過したかもうひとつ明らかでなかった。オスプレイは反対だという世論があってそれに迎合するマスコミがある。しかし、マスコミの立ち位置はもう少し冷静にアプローチの必要がある。もうひとつ、大角アナのコメントはぶつ切りになっている。ぶつ切りにしてしまうと意味が伝わりにくい。少なくともワンセンテンスは一呼吸で読まないと伝わらないのではないか。読みはイントネーションと間です。間と間のとりかたが同じでは伝わらない。大きな間と、小さな間を使いながら伝えていくことが大切。また、用語の使い方で神経を使って欲しいことがひとつあり、もう少し丁寧に作ったほうが良い。一番気になったのがアナウンサーのもう少しの訓練ですね。少し厳しかったですが申し訳ない。
・リアルタイム天気予報はスマートフォンや携帯電話でいち早く知る。それと比べるとテレビは遅れる。また、それらとの競争は大変なので切り口をかえて、天気まめ知識など別の切り口の情報を入れたらどうか。パソコンや携帯ができないところをフォローすればさらに魅力がでてくる。例えば、雨季のダム貯水率を常時80%にしている理由を解説するような工夫をしてリアルタイムメディアに負けないようにすれば良い。全国ニュースはニュースらしいニュースが多いが、それを地方版でやるのは良くない。逆にデベラの話題、砥部動物園のキリンの話題は好印象をもった。愛媛は5局、どうやって番組の特色をだすかがカギ。例えば砥部動物園のニュースならeatが一番というように、この分野ではeatが一番である、深いのだ、と特色を出すことが番組の魅力作りにつながると思います。オスプレイに関して全国ニュースのコメンテーターは批判一辺倒だったが、地方版になり批判とは異なる意見をだし好印象です。キー局の報道姿勢とは違うことを示したことを高く評価したい。eatの独自色を今後も出していただきたい。コメンテーターの政治的意見にみんなが共感するのは難しい。逆に反対の声を出すほうが、多くの意見を反映させている局として存在感がある。
・約2時間の間に全国版、地方版が混在したくさんの話題があり楽しく視聴できた。身近な話題や身近な人達の出演は、まわりの人たちと連携をとり視聴し共通の話題として語れ、楽しく視聴できた。全国ニュースでは理解していて当然の話題を地方版でもっと分かりやすく説明してもらえばもっといろんな年代の人の理解が得られると思った。全国版は一日のニュースが概ね把握できた。地元版は身近な話題中心で興味を持って地元情報を知ることができた。また、地元情報を多岐にわたり取材し放送して多くの事を伝えていただき、幅広い情報を得ることができてありがたかった。
・夕方のこの時間帯は、他局も放送していますが、eatは何が特徴で制作していますか。当社の特徴は、スポーツを厚くしています。特に野球は夏の高校野球を持っていることもあります。もうひとつは機動的な動きです。まず現場取材を第一に考え、機動的に現場に足を運ぶことを部内徹底しています。他局も現場には行くのではないでしょうか。行きますが、カメラ台数が違うと思います。例えば野球は十数台出動していまし、オスプレイ取材では、他局よりがんばって出動していると思います。では、eatは他局とくらべニュース本数を絞り込みひとつひとつの取材スタッフを厚く配置するのが特徴ですか。確かに絞っています取材を絞るのは、緻密な取材をするために多数のカメラを出すという意味ですか。そうですね。今はその傾向があると思います。はい、わかりました。動物園の話は、別の観点から動物園を知ることができたのでおもしろいと思いました。
・言葉使いやしゃべり方をもう少し勉強して欲しい。ニュースには視聴に入りやすい局のニュースと入りにくい局のものがあります。局はコメンテーターに何を求めて何を期待していますか。特に番組途中からみる場合は、名札もでていないのでどんな方が出演しているかわからない。出演者を大切に扱ってください。ひとりのアナウンサーがコメントしている時、もうひとりが自然な感じで待っているのではなく、何か一点を凝視しているように見受けられ自然観がなく残念でした。「瀬戸内くるりん」は、いいですね。どこの局が出ていてもほのぼのとして良いです。ずっと続けて欲しいし、紹介される場所も比較的近場が多いのでちょっとお出かけしようという気持ちになりますね。
・地デジはどこでも視聴できるのが主旨のはずですが、松山市は微妙に映らないところが多い。驚きました。ニュースはどこでも、誰もが視聴できることに意味があります。今人間の行動は個別化していて、見るための装置は身につけ携帯しながらどこでも視聴できるようになっています。そんな中、なぜ見えない地域が放置されているのでしょうか。他の委員からも出ましたが、ローカルニュースなのでローカル色をもっとだしてほしい。オスプレイはモード切り替えの飛行が話題の要諦ですが、愛媛県上空では切り替えていないとか、ニュース中でそういうコメントが欲しかった。そのへんは我々も神経を使いました。先程委員の方々に言われたように、ニュースの中に両方の考え方があるように報道に努めています。
・地元の人のインタビューでは、苦情を誘導しているように聞こえました。また、何人ぐらいをインタビューしましたか。バランスを取りながらインタビューしました。誘導と云うより問題を提起したと考えています。アメリカではオスプレイにマスコミの記者をのせテスト飛行をし、安全性を訴えるPR活動もしていることですし、安心感を与える報道も良いのではないでしょうか。先程インタビューが誘導的です、という意見があったが、私はキー局と異なる面も見受けられ良かったと思います。いろんな意見があることは良いと思います。オスプレイが危険かどうかは、良く報道されています。アメリカの中にもあれが危険であるというグループもいます。報道ステーションでもスーパーJでも両方の意見を取り上げていますが、何度も取り上げるのは難しいと思います。しかし、もう少し丁寧な説明があっても良いと感じました。取材を厚くしているのが明確にわかるように地図にカメラ台数をもっと明記したらどうでしょう。取材の特徴を視聴者にわかってもらうのは大事なことです。過去、四国は軍事利用されていました。理由は人が少ないので情報が漏えいしないだろうとの考えからです。しかし、今はネットの世界ですから、オスプレイの画像をネット上にいち早く流しています。そういう中、公共の放送は難しいと思います。
・最後にひと言。私は報道出身で、今回の課題番組は一番気になるセクションのものです。委員の皆様にいただきました意見は非常に貴重なご意見でした。部長は現場にもフィードバックしてください。ポイントは、アナウンサーの読みのトレーニングの必要性。全国放送を受けたニュースをする。これはいつも私が言っています。また、スーパーの誤字、言葉使いの誤りは気をつけてください。スピード感を持ってやってください。現場主義と云うのならもっとレポートをしっかりやってください。あと、特色を出してください。eatは何が得意なのか、何にこだわって伝えていくのか、もっと鮮明にだしてください。委員のみなさま、彼らは日々努力し研鑽していますので暖かい目でみてやってください。よろしくお願いいたします。
以上