放送番組審議会

2022年08月21日(日)

第275回放送番組審議会

第275回放送番組審議会  2022年7月

審議課題: 第91回 系列番組審議会委員代表者会議の議題
       「動画配信時代 地上波テレビに望むこと」

 

 

・ 地上波テレビはインターネットメディアに比べて様々なことに配慮をしながらコンテンツを制作している。

マスメディアという意識から脱却して社会インフラという強みを意識し、平時から正確で客観的な情報を提供すること、

有事の際に信頼される地域情報が行き届くことを望む。

 

 

・ 今後どんどん少子高齢化が進み、情報格差も拡大していく。 

すでに一部で始まっている 放送番組のネット配信を推し進めることが必要ある一方で、社会的弱者に向けて 

気象や災害の情報、地域情報を行き渡らせることが求められる。

 

 

・ 地上波テレビにはこれまで積み上げてきた信用をさらに高め、

ブランドの力がメディアとしての評価軸になっていくことを目指してもらいたい。

 

 

・ インターネットメディアへの接触率が高い世代の人口割合が今後どんどん高くなってくる。

若者の今後の動向に合わせるように、地上波テレビも変化していくことが必要ではないか。

 

 

・ 視聴者は、地域情報の充実、地元の文化の再確認や産業振興に磨きをかけるような

取材力や企画力を発揮していくことを地上波テレビに一番に期待している。

 

 

・ スポーツの生中継や特集番組は地上波テレビが選ばれるための重要なコンテンツだ。

アナウンサーと解説者、視聴者もメッセージ投稿を通じてリアルタイムのコミュニティーが成立している。

多くの世代に選ばれるために今後も力を入れて取り組んでいってもらいたい。

 

 

・ ネットは積極的に視聴にいくものであるため、ネットが主流になると情報の幅が狭くなり、

コミュニティ―が小さくなってしまう懸念がある。

一方、地上波テレビの「ながら視聴」ではあるが、リアルタイムで情報を共有し、共通の話題を作る力がある。

文化や社会に関するテレビならではの役割は消えない。

 

 

・ 地上波テレビには動画配信の利点を採用しながら若者の関心を呼ぶコンテンツを発信して欲しい。

例えば、eatが制作したキャンプ番組「えひめのキャンプのびしろありますねぇ」で行った

YouTubeとのコラボレーションを深めてみてはどうか。