放送番組審議会

2008年12月25日(木)

第123回 放送番組審議会議事録

開催日時:平成19年5月25日(金)午後3時
課題番組:「大沢逸美ののんび~りサタデー」


1.開催日時:平成19年5月25日(金)午後3時
2.課題番組:「大沢逸美ののんび~りサタデー」
    毎週土曜日 12時55分~13時55分(60分)放送
3.議事の概要:
・子供が意外な答えをするなど、新たな情報があり驚いた。作為的なところもなく、巧く展開しており、番組作りの自由さが印象に残った。川越友佳アナウンサーについては、ワンマンショーになりそうなぐらい明るく、屈託がなく、いい人材育成をしていると思った。構成面では、「サタデーシネマ倶楽部」と「ただまさ田舎暮らし」のコーナーは一工夫して欲しいと思う。「シネマ倶楽部」については、映画好きの方は愛媛県内にも沢山おられるので、そういう人を出してみるなどの工夫をしてみるのも面白いと思う。また、「田舎暮らし」は、何か新しい展開が欲しい。忠政啓文さんのキャラクターだけが頼りという感じだ。全体としては面白く、また見てみたいと思う。視聴率は低いようだが、キー局制作のタレントばかりが煩い番組に比べたら、のんびりしていて心地よいと思う。会社が現場に自由に番組を作らせていることを強く感じる。
・尺がいささか長い感じがする。30分番組でもいいと思う。ネタ作りはさぞ大変だろうと思う。折角の自社制作番組であり、続けて欲しいとは思うが、愛媛限定となるとネタ作りは容易ではないと思う。南海放送の「もぎたてテレビ70」もネタ切れで二巡目に入っていると聞くいている。「のびサタ」スタッフの今後の奮闘に期待する。内容的には、県民性の分析は面白かったと思う。ただ、あれ以上突っ込むと、見ているほうとしては「そうとは限らない」ということで、いろいろ突っ込みたくなるところだ。「ありがとう」については、大沢逸美さんのコメントを含めて良かったと思う。
・いい番組だと思う。幼稚園の話題のときは、意外に幼稚園の中での子供達の生活や教育の実態は知られていないので、興味を持った。自己主張できない子に犬との触れ合いを体験させるというのも面白かった。ああいうタイプの子供は少なくないので、その年頃の子供を持つ親の中には、はっとした人も多いのではないかと思う。動物を飼うことで、愛情を持つことを体験することは素晴らしいし、生と死の問題に子供のころから接するということは大切だと思う。大沢逸美さんは、少し横柄な感じを受ける。他のスタッフがかき消されているように思うので、少し退いていただくと良いと思う。内容的には4人のスタジオトークが長すぎるように思う。また、酒井直行さんについては、どんな人なのか分からなかった。どのような人なのか分かりやすくする必要があると思う。全体として楽しい番組ではある、自分が生で見られる時間の番組ではない。
・私もこの時間にはテレビ番組を見ることができない。タイトルが「のんび~り」になっているが、言葉としては「の~んびり」のような気がする。酒井直行さんについて知っている人は多くはないので、名前と職業が分かるスーパーを折りに触れて出すようにすると良い。大沢逸美さんについては、アイドル時代のころは存じているが、その後、介護でタレント活動を控えるなど、苦労人のような先入観があったが、川越アナウンサーともいい感じに話ができているようだし、若手を起用するよりも良かったと思う。呼びかけ方としては、大沢寧工アナウンサーと区別するためにも「逸美さん」と呼んだほうが親しみやすいと思う。酒井直行さんの突っ込みは、事前にビデオを見ているとはいえ、よく当たっていると思う。川越アナウンサーについては、ビデオの部分で相手にインタビューしているときなどに、相手の話を遮って喋っているときがあり、すこし気をつけられると良いと思う。スタジオで物を食べるときに製造元などを紹介するときがあるが、メーカーが限定されているようなものはともかく、一般的な商品のときは特定のメーカーのものとして紹介しないほうが良いと思う。最後に、ウェブサイトでの情報更新がもう少し早くならないものかと思う。
・難しくもなく、教訓臭いところもなく、悪くいえばダラダラしている感じにも見えるが、「のんびり」ということなので、それが狙いといえば狙いなのだろうと思う。大沢逸美さんについては、殆どの人はアイドル時代を知らないのではないかと思うので、人柄について、アイドル時代から苦労を経てどのように変わってきたのか、そういう部分の情報があれば厚みが出てくると思う。そして大沢逸美さんの良さを回を重ねて浸透させていけばいいと思う。「ありがとう」のコーナーの朗読はなかなか良い。ただ、BGMは歌唱の入っていないものにするべきで、朗読に集中したいものだ。唐突な感じもするが、印象的であり、できるだけ続けて行って欲しいものだ。愛媛の県民性の話題については、どうして他県との違いに触れないのだろうと思っていたところ、後の方で他所との比較が出てきた。これなどは視聴者の興味の流れを考え、もっと早い段階で出すと良かったのではないか。市脇康平アナウンサーはテレビの画面を通して見ると、なんだか実物より恰幅がよく見えるが、のんびりというコンセプトには合っていると思う。この時間帯はいろいろ忙しいが、見られるときは見たいと思った。
・パーツとしての一つ一つのコーナーはどれも悪くないと思う。しかし、全体を通して見ると、なんだかバラバラに見える。子供を扱った話題のときに感じたこだが、もう少し子供への接し方を学んで欲しいと思う。例えば、ケーキ作りを教えるのであれば、大人でないと気がつかないようなことを教えてあげて欲しい。また、幼稚園児に「お姉さんと呼べ」と強制したりするのは、単に嫌がられるだけだ。子供は子供なりに判断力を備えており、自我もあるので、上からの視線で物をいうのではなく、子供の目線まで降りてきて対等の立場でインタビューすべきだと思う。また、インタビューのときに、物を言いっ放しにしていて、余韻が感じられない。そこから何か得られるものがあるような話をして欲しいと思う。市脇アナウンサーについては、気を遣いすぎであり、もっとのびのびやって欲しいと思う。大沢逸美さんは、座り方に気をつけるべきだ。スタジオの4人は同じ土俵の上で話すべきであり、私はタレントだというような雰囲気を視聴者に与えると寂しくなる。人柄は素晴らしいと思うので、もったいないと思う。
・子供のやりたいことを実現させるという話題については、探偵ナイトスクープと相通じるところがある。市脇アナウンサーは次第にキャラクターが固まってきた感じがする。川越アナウンサーが子供にしつこくちょっかいを出しているところなどは、さすが東予の人という感じがした。大沢逸美さんについては、私は彼女のアイドル時代というのを知らないので、何故この人なのかと思ったが、さすがプロのタレントであり、「ありがとう」のコーナーは心洗われる思いがする。番組全体としては毒がなく、いい番組だと思う。視聴率面では苦戦しているようだ、これからに期待したい。