放送番組審議会

2022年12月25日(日)

第278回放送番組審議会

第278回放送番組審議会  2022年11月

審議課題: 「テレメンタリー2022 決断 老いと向き合う82歳」
放送日時: 2022年11月6日(日) 深夜3:00~3:30  

 

 

 

・ 老いにあらがい、ストイックに肉体を鍛錬し続ける新居浜市在住のボディービルダー斎藤忠男さんの存在に驚き、感動した。

 

・ 吉川晃司さんのナレーションは 落ち着いて聞きやすく、上品で心に染みてきた。 

淡々と肉体を磨き続ける斎藤さんの日常の映像にとてもマッチしていたと思う。

 

・ 老いは誰にでも平等に訪れるものであり切り口によっては重く辛いものになるが、

斎藤さんの身体の変化と行動の映像で老いを見せていく、素晴らしい構成だった。

 

・ ボディービルの説明が簡潔で分かりやすく、番組視聴の手助けになり良かった。

 

・ ボディービルや筋トレのカテゴリーに興味のあるインターネットユーザーの多くが

配信サイトでこの番組を視聴し、高い評価も寄せているのではないだろうか。

 

・ 若い人から幅広い世代のあまり競技に興味がない視聴者にも斎藤さんの姿に刺激を受け、

教わることや考えさせられることはとても多かった。

 

・ 競技関係者から「まだやれる」との声もある中で、 自分自身や大切な人達の老いに気付き、

すべての老いに向き合うために引退を決断したその潔さに心を打たれた。

 

・ 引退の本当の理由をカメラの前で語った斎藤さんの言葉が胸に迫った

長年の取材で培ってきた取材者との強い信頼関係を感じる場面だった。

 

・ 時間は遡れない、現実を受け入れること、退き際のあり方について考えるきっかけとなる良質な番組だった。

 

 

 

 

番組審議のほか、日本民間放送連盟の放送基準が一部改正されることに伴い、

愛媛朝日テレビの放送番組基準の変更が諮問され、「妥当である」との答申があった