第292回放送番組審議会
第292回放送番組審議会 2024年4月
課題番組: 「eatふるさとCM大賞えひめ’24」
放送日時: 2024年3月24日(日)16時00分~17時30分
・伝統行事を掘り起こす良い機会になっていた。
隠れている文化資源などの紹介がCMに繋がっていくことは、
地域の人の活力、元気のもとにもなっていることが番組を通してよく分かった。
・MCのトレンディエンジェルの二人は、
掛け合いもテンポも良くまた行動力もあって、
番組を盛り上げていたので良かったと思う。
・審査員については、皆さん専門的な立場から分かりやすく説明をしていたので良かった。
今回初登場の高岡奈々葉(たかおか・ななは)さんも、
若者の視点から感想を述べていて良かったと思う。
・今回が一番観やすくて楽しい放送だった。
「Ⅿ-1グランプリ」のトレンディエンジェルの二人の存在がすごく大きかったと思う。
・トレンディエンジェルの二人が大賞を受賞した地域に、実際に足を運んだだけではなく、
お役に立つというミッションをプラスしていたのがすごく良かった。
芸能人が地域に行くと、地域が明るくなるし、思い出にもなる。
子供たちにとっても、とてもうれしい経験になったのではないか。
・「この作品は受賞していないのか」とか、「どこから受賞作品なんだろう」と
分かりにくかったところがあった。
「CM大賞」を初めて観た視聴者の方でも番組の最初から分かるように、
もう少し丁寧に説明するべきだった。
・トレンディエンジェルの二人が作品とか受賞団体よりも目立つことなく、
番組を盛り上げていたのは良かった。
・プロが構成自体を考えて、撮影をしたと思われるような作品が去年と比べても多いと思った。
今後、プロがほとんどの作品に関わってくることになると、
「ふるさとCM」という番組名から感じる手作り感みたいなものが薄まっていくのじゃないか。
また、これから参加したいなと思うような団体には、
ハードルを高くしてしまうのではないかと心配になった。
・今までは「食」を紹介する作品が多かったが、今回は「お祭り」とか
「地域のお祭り文化」を掘り起こして紹介していたのは発見があって良かった。
・トレンディエンジェルが作品を観て
「こわい、こわい」とコメントしているのがすごく気になった。
それがキャラクターなのか、いつもそういうコメントをしている
芸人さんなのかどうかというのを知らないけれども、
そこが一番引っ掛かった。
・若い人にはYouTubeが普及しているから、
いろいろな新しい技術というのは当たり前になってきていて、
それをどんどん取り込んだ作品が増えている。
それなりに良いことだと思うが、審査が難しくなってくるという気もする。
・受賞した作品は、作品の背景や事情を詳細に取り上げていて、
制作したメンバーの人間関係や個性、地域の特性が理解できて、
作品の理解につながり良かった。
・課題番組の審議のほか、自社の放送基準を2024年4月1日付を変更し、
必要な手段で公表したことを報告した。
ただし準拠する「民放連 放送基準」は改正されたが、
自社の放送基準の字句に変更はないことの報告を行った。