放送番組審議会

2010年08月02日(月)

第155回 放送番組審議会議事録

開催日時:平成22年7月23日(金)午後3時
課題番組:「Love Chu!Chu!」


1.開催日時:平成年7月23日(金)午後3時
2.課題番組:「Love Chu!Chu!」
毎週木曜日 24:55~25:25(30分) 2010年6月10日放送分を視聴
3.議事の概要:
・実はこの時間帯はあまりテレビを見ていないので、DVDを見せてもらいました。県内独自のランキング。自分自身があまり見ていないので学生に聞いてみると自分の知り合いのバンドが出ていたり、バンドの紹介をやっていたりと、結構皆がお互いに知っているなと思いました。ところが私自身も家族の中でピアノが引けないのは私だけであまり関心はありません。ですが違った面から言いますと音楽は実はコンピュータ屋さんと非常に似ているところがあり、私自身がコンピュータをずっとやっているのですが。元々今のパーソナルコンピュータを作ったアラン・ケイという人は元は音楽屋さんです。知り合いにもギタリストがいて、これは元ギタリストですが、コンピュータ屋さんだったり、意外にコンピュータと音楽は縁が深いと思っています。というだけで、この番組自体を見て先ほどの学生のコメントを聞いて、県内でそのようにどんどん、今例えば大学生は売り出している、世の中に出ている人も結構いますが、そういう一つのきっかけになる。自分達の活動を仲間に知らせる、そういった役目はあるだろう。ただ音楽情報紹介番組としては、学生に聞いても、私自身もそうですが、ほとんどテレビというよりいわゆるユーチューブです。ユーチューブで検索をかけ、それでビデオを見てしまう、というスタイルが多いので、むしろこういうのとユーチューブとの連携、何かやると面白いかなと思いました。
・授業の中でJポップの曲を使うので、実はLove Chu!Chu!のランキングなどで今流行っているのはこういう曲だとチェックすることが多く、これだけ深夜帯なので、部活が終わって夜の10時半から11時くらいに帰ってからには丁度良い時間帯です。ただナビゲーターですが、何代目前からか分かりませんが、10代向けのデザインなので、すごく無理している感じがします。気の毒だなと思い、アニメの声優のような話し方は何とかならないのか?だがあのような話し方をしないとなかなか高校生は難しいのかな?大学生はもう自分達でインターネットで調べてしまいます。多分この番組が機能するとすれば高校生かなと。ですが、このDVDの中で「高校球児のみんな頑張って」と言っていますが、高校球児は見ていないと思います。この時間帯は絶対見ていないと思います。色々なことがずれ始めていて、一度お休みをするなど、モデルチェンジした方が良いかなと。12年間頑張ったと思いますが、もうモデルチェンジし、もう一度音楽情報番組が少なくなってきているので、立て直していけば良いと思いました。
・私は全く分かりませんでした。歌というものは、音楽というものは、あのように忙しいものとは思いませんでした。「歌えますか?」と言われると全然歌えません。主人が一緒に見てくれていましたが、「音譜はあるのかな?」と言うと「知らない」と。たいてい音楽好きな主人ですが「知らない」と。私には理解できないと思っていると坂本冬美の「また恋して」の歌があり、ホット落ち着きました。私の年代の人は見ないと思います。テレビをつけても分からないので見ないと思います。音楽の領域を外れて何か他へいっているような気がします。音楽は分かりませんが、何と表現すればよいのか分からず、今の若い人たちが、あのようになっていくのかなと思って見させていただいたような状態です。
・若干分かるかなと。若者相手の音楽をやっていたので。20年くらいやっていました。ただそれでも峻別できません。年取ったと思いました。正直なところです。ですが非常に心地よい番組です。なぜだろう?あまり強烈に訴えかけてきません。あの深夜帯にはそのような物の方がよいのかなと思います。ラジオがつくったのは「~ながら族」、テレビの「ながら族」には非常によいと思いました。ただローカル色をもう少し出すのであれば、今は愛媛県内のアマチュアのバンドは100くらいあると思います。「それぞれが録って送ってこい、出してやる」と言ってランキングを投票で点けさせると、ものすごく面白いことになると思います。それに近いことを私は35年ほど前にやりました。生でバンドを30グループくらい競争させました。これが非常に面白かったです。それを目掛けてみんな練習していました。今eatがやっている番組もそれにすれば、それほど手をかけないで「ビデオ送ってください」と繋いで放送し、「ランキングに投票しますよ」というやり方ができるかなと思いました。アナウンサーのコンピュータ的な話し方は、逆に私は良いと思いました。脂っこく、ねちっこくやられるとたまらないと思います。コンピュータ的な話し方はあのような音楽に合っていると思いました。視聴者を限定した番組ですので、あれで良いと思います。これほど番組のチャンネル数が増え、番組の性格も個別化してくるとなると、ある年齢層、年代層、視聴者を限って放送することは、これから放送が生きる道だと思います。誰でも受けられるような放送は結局誰も見てくれない。見てくれる人は見てくれるという風に決めてかからないと番組は個性化した視聴ができないと、改めて番組を見て感じました。
・私もそういう年代ですが、音楽は色々理屈抜きに考えてみると癒されるものだと思います。あの音楽を聴いていて正直私は癒されていません。若い人は癒されていると思います。真実と言いますか、音楽番組です。坂本冬美でホットされたと言われましたが、私も知っている歌手が坂本冬美で、あの人は演歌歌手ですが、逆に無理しているなという感じがしました。嵐も聞いたことがある。AKB48は最近流行りなので知っていました。有名なモデルで知っていましたのでホットしました。先ほど言われましたようにこれで癒されている訳なので、それはそれで良いと思います。我々はまた別のジャンルで癒されるので。そういう番組があるかどうかは別として、若者向けの番組、先ほど限定したという意味では良いと思います。番組は深夜帯なので良いと思います。ただそういう意味では「孤高のメス」の紹介は浮いていたと思います。若者向けではなく社会派向けみたいですので。映画の紹介を入れていたが少し浮いていたような気がしました。どうせ入れるのであればもうあと1,2本入れたらどうかなと、あれだけ1本では浮いていたかなという感じがしました。どうしても年齢なのでしょう。アナウンサーのしゃべりで「待ってるですぅ」というあのような言葉使いには少し気になりました。昔考えてみると私たちが若い頃ビートルズなどひんしゅくをかっていた訳なので、やはり順送りですね。
・Love Chu!Chu!やココロン、遊ステなど、eat特有の・・・全く何のことか分かりませんが・・・。初めて見ました。どこからどこまでが番組で、どっからどこまでがコマーシャルなのか、ほとんど判別不能な気がしました。ですが今皆さんの意見を聞いていると、あまり言ってもしょうがないと思いました。ですが少しだけ気になったのが大角アナウンサーには申し訳ありませんが、アナウンサーが言い過ぎかもしれませんが、非常に自分で楽しんでいるように見えません。一生懸命にやっていますが、自分の中で世代がずれて来ていることを自分で感じてきているのではと、画面に出ているような気がします。あまり可愛らしい局のアナウンサーがやるのではなく、音楽番組ですので、音楽をやっている人、理解の深い人、彼女の理解が低いのかどうかは分かりませんが・・・もう少しセミプロ的な、それなりのちょっとしたコメントの中に「やっぱりミュージシャンの心を持っている感じだよね」といった人の方が、見た目よりも、わずか20位から11位までやり、やる前に「やりますよ」と言って、さらに下位のものもやっていますが、本当に短いコメントの中で指を立ててみたり色々していますが、そういう事よりも少し薀蓄が語れるそういう方が良いと思います。つまり見ている人は、おそらく若い人だろうし、音楽が好きな人だと思うので。私も周りの人に聞きましたが、高校生はあまり知りませんでした。むしろ30歳くらいの先生は知っていました。夜中にネットサーフィンしながら見ているようです。割合学生だけではないので、少し局のアナウンサーではなく、他の人を連れてきたら?DJのような人を、と思いました。
・夜中の概ね1時から1時半の時間、このような時間は寝ているので、なかなか見ることはありません。見た感じはラジオのような番組だと思いました。じっと画面を見ているというよりは、家で用事をしながら流れていると良いなと、何かしながら見られるような番組であると思いました。夜中で寝る前に見る番組なので、これを見たからといって悪夢はみないだろうと。寝る間に見る番組や読む本は刺激的だと悪夢をよく見るので、なるべくやわらかいものを見て寝るようにしているので、そのような観点からは良いと思いました。あとは清水ミチコさんが来るというお知らせは、私も行ってみたいなと思ったくらいで、何となく流れていて良いかなと思う番組でした。
・課題番組を見ている横で高校2年生、バンドでリードギターを担当している息子が一緒に見ていました。自分の興味がある時だけパッと向きます。「Love Chu!Chu!よ」と言うと「何それ?」と言ってきてました。テーマ曲を歌うと「あっ、それか」と言いました。あのテーマ曲も随分長く使っているので、とても定着しているイメージがありますが、実際にその番組を番宣から見たという人はかなり少ないのではと思います。たまにCMを見ている時に番宣が一緒に入っていますが、その中で「コンサート情報やアーティストからのメッセージがあるよ」と言うと、バンドのメンバーのここでしか聞けないという事は、ファンの人なら録ってでも見ようと思いますので、番宣の作り方ももう少し工夫されたら、そちらに向いていくのかなと思いました。昔のフーさんのキャラクターで、方言と言いますか、伊予弁丸出し「~じゃろ」のような話し方をされていた名残を、今のアナウンサーがたまに語尾につけられてしているのは無理があると思います。中途半端な感じに見られるので、弾けるなら弾けるで、深夜ですので昔の「いー虎」のようにドカンとやっても良いと思います。放送研究会は、今はあちらこちらで、CATVなどでも番組を作ったりなど、結構話せる人が多かったりします。大学の放送研究会の人など、そういう方の方が音楽をバックボーンで知っているものもあり、語れるのではと思いました。ランキングを見ながら「これ誰?どっちが曲名?どっちがグループ名?」というものが沢山ありました。中にはアニメもありました。今、この時間と同じ時間帯だと思いますが、他局で「けいおん!!」というアニメを放送しています。子供はそれを見ます。「早く寝なさい、明日テストでしょ。」と言ってもそれだけは絶対に見るので、やはり高校生といっても色々な層があるので、その興味のあるところは見ると思うので、やはり時間帯的に金曜日だと次の日は学校がなくて見ることができます。つかまえる年代層に応じた曜日を、タモリ倶楽部の後を追いかけてするのもよいのですが、考えられた方が、親として見せる側としても「明日休みだから良いよ」と言い易くなったりするかなと思い見ました。色々なプロモーションビデオが並んでいる中の年代層の人が清水ミチコのコンサートに行くとは思えない。息子に「行く?」と聞くと「行かない」と。面白そう、テレビで少し見る分には良いが行かないと言っていました。そのイベントとの絡みも、出ているバンドの絡みで持ってくるなど、時期が合えばですが、映画にしてもその絡みで持ってくるなら良いのですが、あまり意味がないと思いました。今時ユーチューブやニコ動などインターネットで見ることができるもの、落とすことができるものなど、子供たちは色んな手段を知っているので、ミュージックステーションなどに出るような人は氷山の一角、超Jポップの一握りの人しか出ていないので、バンドの層は、息子のような下手なバンドまで入れると何千、何万とあると思うので、そういう人たちにでも引っ掛けて、先ほどのバンドオーディションではありませんが、層が増えていくかなと思いました。ランキング10位から1位まで、息子でも知らないグループがいっぱいありました。
・何を言って良いのか分からない感じです。音楽は本当に時代が変わり、私が大学に入学した頃に、こういうことを勉強しよう、といった事が、現在は音楽大学自体が変わっています。余分なことですが、入試で入学する人も声楽を勉強している、ピアノをやっているという人がすごく多かったのですが、バイオリンなども。ですがそういった人は減り、ブラスバンド出身の方の入学生がとても多いです。どこの大学も。「なぜ?」と言うと、一概には言えませんが、簡単に大学に入ることができます。ブラスバンドをしていて。行く大学がないから、音楽大学にでも行こうか、という流れでブラスバンド出身で行かれる方。ピアノの課題曲がありますが、すごく簡単な「エリーゼのために」などが入っていたりしています。これが大学の現状で大学の科、専攻も電子楽器が脚光を浴びたり、ステージの制作分野が脚光を浴びたり。クラシックは本当に沈んできています。私から言わせるとDVDを最初つけた時に早送りかと思い、もう一度やり直ししました。それくらい大きいずれを感じました。この番組に対して。ですが、それは決して批判的なことではなく、このような音楽が今の若い人たちには受け入れられている、それは認めないといけないと思いますし、それは良いことだと思います。ですが反対に言えばもっとゆっくりした音楽が流行すれば世の中はもっとゆったりした時間の流れを感じるのではと感じました。先ほどから皆さん色々言われていますが、パーソナリティー的な司会者はとても可愛らしく、良い雰囲気ですが、やはりもう少し軽いのりの二人が話しながら番組を進めていくのも一つの方法かなと感じました。この番組を見て寝ても悪夢を見ないと言われていましたが、私は悪夢にうなされて寝るのではと思いました。追いかけられる夢を見るのではと。これが年代の違いなのかと思いました。全体的に楽しく、変化があり、そこに坂本冬美が出てきたり、別の方が出てきたり、それはそれでまた暗く考えず、番組の制作の意図は皆、考えながら見たりしていないので、それはそれで良いのではと思いました。ですが、アナウンサーの軽い、日本語がダメになるような言葉使いは、すこし角度を変えられても良いのではと感じました。