放送番組審議会

2021年04月18日(日)

第261回放送番組審議会

 

第261回放送番組審議会(2021年3月24日開催)

審議課題:新型コロナ関連報道全般について

 

・  感染拡大の初期、視聴者は新型コロナの話題ならどんな情報でも得ようとして、長い時間テレビを視聴した人が多かった。

一時期の「テレビ離れ」から、再び 情報源としてのテレビの価値が再認識された時期だ。
中でも一貫して感染拡大の状況やPCR検査の重要性、諸外国の事情を連日ていねいに伝え続けた

「羽鳥慎一モーニングショー」に注目が集まったと思う。

 

・ コロナ禍が長期化してからは、各局のワイドショーやニュースも、次第に新型コロナから話題が遠ざかり、

通常の番組内容に戻りつつある。しかし、視聴者の自粛生活は続いており、テレビと過ごす時間は依然として長い。
笑いがストレスを軽減することを実感することも多く、良質なバラエティ番組やドラマなど、娯楽としてのテレビに期待したい。

また、今後はウィズコロナでの過ごし方を提案する内容を番組の中で積極的に扱ってもらいたい。

 

・ 愛媛でも、県内の感染状況やワクチンの普及状況、 ワクチン接種の副反応についての関心が非常に高い。
大きな動きは 県知事が会見で公表しているので、知事の会見があるとき、その時間を速報で伝えてもらえれば、

直接動画配信サイトで確認することも出来る。
テレビでは番組中に速報スーパーで表示されるが、常時テレビを見ている人は限られている。
できるだけ多くの県民が知る機会を増やすためにスマートフォンのプッシュ通知やメールマガジンなど、別の方法も検討してもらいたい。
さらに、これからは特にワクチンについて正確で詳しい情報を伝えていくことをお願いしたい。

 

・ 「eatフレンズ」を起用した、感染防止を呼び掛けるCMは、子供たちにも親しみやすく取り組みの大切さを伝えられたと思う。

 

・ 今年1月に菅総理が出演した「報道ステーション」の放送は多くの視聴者が期待したであろうインタビュー内容とは程遠く、

新型コロナで浮き彫りになった国の問題に切り込み、追及する報道姿勢が甘すぎた。