放送番組審議会

2012年05月18日(金)

第172回 放送番組審議会議事録

開催日時:平成24年4月25日(水)午後3時
課題番組:「スーパーJチャンネルえひめ」「個々の放送番組の種別、種別ごとの放送時間の報告」

1.開催日時:平成24年4月25日(水)午後3時
2.課題番組:「スーパーJチャンネルえひめ」
   毎週月曜日~金曜日
 16:54~17:54(うち17:36~17:54ローカル部分) 第1部
   18:15~18:55(全てローカル) 第2部

3.議事の概要:

・この番組は1時間20分ほどの番組で、通してずっと見ることは滅多にありません。しかしながら、会社や家で掻い摘んで見る機会が非常に多い番組ではあります。番組の全体的な構成は、地元を中心に全国情報も織り交ぜた、非常に情報量の多い、色々な要素、ネタを散りばめたボリュームのあるバラエティー番組なのかと思います。バラエティーというと非常に失礼ですが、そういった要素が非常に強い番組に仕上がっているのではないかと思います。地域の情報を集める18時台の特集のお便りテーマは、メールやファックスで生の声を集め、生番組ならではの企画であると思います。どのような展開になるのか読めないところが面白さでもあると思います。18時15分くらいからは、ちゃんとしたニュースというとおかしいのですが、ニュースセンターに場所を変え、雰囲気を変えて報道しています。メリハリを感じ、非常に好感が持てます。特にニュースセンターでニュースをアナウンサーが読んだ後、スタジオにバトンタッチをして解説する手法は、視聴者にとって分かり易いと思います。ニュースセンターとスタジオとでキャッチボールをしながら進行するのは、見ている者としてリズム感があり非常に良いと思います。しかしながら、スタジオ解説の記者ですが、記者なので仕方がないのかもしれませんが、目が泳ぎ、ぎこちない感じがしました。当然eatの記者なので、そういった意味で、少しは伝えるという事をトレーニングする必要があるのではないかと思います。今回の目玉だと思いますが、「笑顔みつけた」のコーナーは、地元に溶け込んでおり、色々な情報を掘り起こすというコンセプトは非常に良いと思います。ですが出演者のスタジオでの話し方は、人によって好き嫌いがあると思います。ベタな方言、アクセント、ある時は巻き舌になり「すみません」と言っていましたが、身近に感じるのか、ある意味では下品に感じるのか、非常に微妙なところではないかと思います。ましてや愛媛県は、東予、中予、南予で県民性が違うので、南予ではどのような受け取られ方をしているのか、東予ではどうか。特に東予あたりは、関西方面の影響が強いので、あのようなベタな感じは好きなのかもしれません。各地域で、どのような感じ方をしているのかということに興味があります。しかし、町に出て取材をする時は、このような話し方の方が、相手に隙を与え入り込みやすく、長けていると思います。お便りの紹介時は、沢山の情報を伝えようとして、どうしても早口になるというのは仕方のない事かもしれませんが、気になりました。全体の作り方、構成としては、大阪っぽい番組に段々なってきているのかなと感じました。大阪に出張に行くとテレビを点けて情報番組を見ますが、このような構成でやっているところが非常に多いです。大阪っぽい作り、番組編成をしているのではないかという印象がありました。

・新しいMCの方の方言が、あまりにも汚いです。私は松山の田舎の出身です。お百姓さんが周囲に沢山いますが、あそこまで方言が嫌だというような感じはないです。南予は南予で方言を使い、東予は東予で方言を使い、アクセントが違います。私は、南予の出身かと思いました。最後にはお笑いの人かとも思いました。方言を使ってはほしいのですが、もう少し使い方に気を付けてもらうと、愛媛朝日テレビという品格、風格と上手くマッチすると思います。17時36分から18時54分の間は家にいて晩御飯を作っています。テレビを点けて、毎日見ながら仕事をしていますが、彼女が登場するとしゃべり方がきついので、アナウンサーが消えてしまう感じがします。アナウンサーはとても感じが良い人だと、主人も言っていますが、新しいMCの方は「お笑いの人?」といった感じです。構成は非常に良いと思います。「こんなことを知っておきたいな」というものがスーっと頭の中を過ぎり、何かの時に友人と話をする時に、「この前出ていたよ」という話ができます。新しいMCの方は頭もよく、色々な事に応答ができるので良いとは思いますが、言葉と勢いをもう少し考えていただければと思います。

・桜便りの成川渓谷、四季の名所の案内は非常に良いと思います。ですが、行ってみたいと感じた時に、詳しい場所が分からない。例えば、今は皆、インターネットを使いますので、キーワードを入れるマークを出す、あるいは「詳しくはeatのHPをご覧ください」などの案内をしてあげるとよいと思います。季節の名所の案内、飲食店の案内など、全部をニュースで伝えきれないものは「こちらを見てください」と、インターネットを上手く活用してはどうかと思います。地域ニュース、ニュースの地方版ですが、いつも感じることは、民放4局あり、NHKを入れると5局あります。どこも大体同じニュースです。その日に起こった大きなニュースは、どこを見ても似たり寄ったりな部分もあると思います。仕方のないことだと思いますが、大体同じ、どこでも同じニュースです。毎日のことなので、なかなか難しいでしょうが、他局との差別化を図る為に、時々深く掘り下げた内容をやってはどうかと思います。毎日は無理だと思いますので、月に2回くらい。例えば、先日見たニュースでは伊方原発のことをやっていました。今も原発は非常に大きな関心事です。例えば、こういった機会に、「そもそも伊方町になぜ原発が来たのか?」という過去の歴史を解説的にやってみる。一つの例に過ぎませんが、そういうのをやり差別化を図ってみてはどうか。独自のニュースを掴んでくるのは難しいと思います。あるに越したことはありませんが…。桑原町で起きた殺人事件のニュースもありましたが、警察発表以上の事はなく、簡単に掘り下げることは難しいでしょうが、例えば、時を変えて、日にちを変えて掘り下げてみて報道する。そういったことをして差別化を図っていき、eatの独自性を発揮されてはどうかと思います。前半と後半に分かれているので、後半部分のどこかでやってもよいと思いますが、そちらはプロなのでお任せします。金太郎飴のようなものからどこか一つ脱してほしい。特色をアピールしてほしいと感じました。

・全国放送レベルの映像をふんだんに使うなど新番組らしい「勢い」を感じました。萱町を訪ねて「笑顔」を探すなどスタジオを飛び出しての親しみやすさはよいと思います。最近のニュースワイドはキャスターが「立ち」で伝える傾向にあります。その方が生き生きして見えるからでしょう。この番組も「立ち」の方が良いと思います。「言葉」に、細やかな配慮が欲しいと思いました。番組MCが葉書を読んで投稿者を「愚直」と評したのは良くありません。アナウンサーが容態を「ようたい」と読みましたが「ようだい」と読むべきでしょう。ようたいは「様態」もあるので注意が必要です。また「水のせせらぎ」と表現しましたが「水」は不要と思います。「せせらぎ」だけでよい。新しいMCの方は、音声で聞く分には抵抗はありませんが、視覚的には「粗野」な言動が目立ちます。親しみやすさを狙ってのキャスティングなのでしょうが…。アナウンサーに「あなた」と呼びかけましたが「あなた」が敬語として通用したのは昭和50年代までです。親しき仲にも礼儀あり。○○アナと略して言ったのもよくありません。「○○アナウンサー」も職名なのでよくありません。アナウンサーの○○さんと言うべきですが、番組の中で敢えて「アナウンサー」と言う必要もないと思います。「プレゼントフォーユー」は「おねだり」と取られなくもない。メディアの体質として視聴者に、嫌悪感を起こさせる可能性があります。お金を払って買って帰るべきです。プレゼント獲得をラジオで使う「ゲット」で表現したのもよろしくありません。アナウンサーのニュースの読みは、かなり改善の余地があります。「読み」は限りなく「話す」に近づけるべきで、話す「イントネーション」と「区切り」方と「間の取り方」をしなければなりません。全ての語に「ちから」を入れて自分の呼吸で切りたい時に切るので伝わってきません。「ちから」が入り過ぎているので聞いていて疲れます。ビデオのナレーションとスタジオのトークのトーンに落差があり過ぎたように思います。ライブで解説した方が生き生きすると思います。せっかくのビデオが死んでしまうと思いました。ニュースBOXの頃の「やわらかさ」がなくなり「けたたましい」番組になってしまったように感じました。画面の文字の角張り方、色彩の強さ、音声的にも自然なソフトな感じがなくなってしまったように思われます。

・局のアナウンサーだけの時よりも、まったり感がなくなり、区切り良くなったような印象がします。色々評価は分かれると思いますが、キャスターの影響だと思います。ノリとトークがシャープなので、そのテンポの良さが、私はニュース番組に向いているのではないかなと思います。盛り沢山の情報を、グラフや映像を使い丁寧に伝えようとされているので、繋ぎのトークはテンポ良さが必要ではないかと思います。時々弾け過ぎているように感じることもありますが、私的には愛嬌として見ています。ですが、そうした言動については評価が割れるのは仕方のないことだと思います。この時間のニュース番組は、他局と重なっているので、項目は先ほど指摘もありましたが、あまり変わっていないような印象を受けます。どのような内容を報道しているか確かめようと、よくチャンネルをまわしますが、項目は似通っていると思います。伝え方については、主婦感覚で、その日のニュースを解説しようと試みているのはよく分かります。ただ、一つ一つ精査しているわけではなく、ざっと見ている、聞いている状況が多いので、はっきりとは言えませんが、背景やその事象の意味を伝えようとしているのは分かりますが、もう少しあってもよい時と、もうよいと思う時もあります。自分の認識の度合いが物によって違うので、個人差がそれぞれあると思いますが。以前と比べて、グラフなどが多めに使われている印象を受け、現場の声を取ろうとしている努力も垣間見ることができ、変えようという姿勢がよく伝わってきました。私の場合は、昼のニュースと比較して、夕方のニュースを見る傾向があるので、昼のニュースで伝えている内容、項目については、承知しているので飛ばし、他チャンネルに変えてしまうところがありました。アナウンサーの方の服装は季節感を出し、淡い色のものを着て、爽やかな雰囲気を伝えようとしているのではないかと感じました。

・番組が騒々しく、途中でチャンネルを変えるとホッと安心するような、これは何だろうと思ったことが再々ありました。夕方、部屋にいることが多く、毎日とまでは言いませんが、結構リアルタイムで見させていただきました。アナウンサーが新しいMCに対して、気を遣っている雰囲気が見受けられて仕方ありません。たまにですが、話されている時に、目線がじっといっている。「ふーん」という感じがあります。私の同年代の友人が、「eatはアナウンサーがいなくなったの?」と言っていました。「そうではない」と言うと、「ふーん」と。ネットで見ましたが、可愛らしいアナウンサーが増えたような感じがしました。あの方はコーナーコーナーで順番に出してあげれば良いと思いました。先日の北海道展の紹介で出演者が「北海道展をやりますから」と言っていましたが、それに対してMCの方は「あんた、何しに来たん」と言っていました。「何しに来たん」ではなく、北海道展の紹介をしに来ていると私は思っていると、「北海道展のご案内に来ました」と言っていました。人を指さすなどのしぐさが気になりました。話し方はその方その方のスタイルがあると思いますが、してはいけないマナーというものがあると思います。ラジオのように、自分が主役で捲し立てる時は構わないと思います。話さないと、絵がないので仕方ないと思います。ですが、画像を見て、絵で判断したり、考えたりする時間が必要だと思います。そしてその画面の中で、アナウンサー同士が話をしている、お互いの会話のあり方、そういった事も大切だと思います。この番組の分類が「報道、教養」とありますが、報道は確かに報道ですが、あまりにもバラエティー気味な要素が見受けられる気がします。特に、じっくり物事を考えている年代の人たちにとっては、少し辛いと思います。「楽しければ良い、伝わり易ければ良い」といった事ではなく、ニュースはニュースとして、信頼性、信用性が大事だと思いますので、きっちりとした番組を作っていって頂きたいと思います。以前も申し上げたことがありますが、「笑顔みつけた」などの少しのコーナーは、それはそれなりのカラーがあって良いと思いますが、全体として捉えた時に、ニュースBOXの頃と、随分変わってきたと思います。全体の構造、作り方は研究され、良いと思いますが、少し違っていると感じます。

・主婦感覚という事でしたが、私は時間的に見ることができないので、妻にできるだけ見るようにと伝えていました。ですが、あまり見ていないようです。番組のやかましい雰囲気。3人がまだバラバラ、統一感がない。お互いに遠慮している辺りが見えてしまっているからでしょう。朝は、朝日テレビをよく見ていますが、この夕方のニュースは見ていないようです。あのようなスタイルでニュースをやるのは、なかなか難しいと感じます。キャラクターが出てしまい、これまでのアナウンサーがあまり目立たなくなっています。この辺りをコントロールすることが必要だと思います。視聴者から見ていると気になります。それが離れていく原因になるのかもしれません。

■個々の放送番組の種別、種別ごとの放送時間の報告

2011年10月17日(月)~10月23日(日)、11月21日(月)~11月27日(日)、12月19日(月)~12月25日(日)、2012年1月16日(月)~1月22日(日)、2月20日(月)~2月26日(日)、3月19日(月)~3月25日(日)の放送番組の種別、種別ごとの放送時間を報告

詳細はhttp://eat.jp/company/kjn_shubetsu.html