放送番組審議会

2012年07月04日(水)

第174回 放送番組審議会議事録

開催日時:平成24年6月25日(月)午後3時
課題番組:「Love Chu!Chu!~AMIちゃんねる~」

1.開催日時:平成24年6月25日(月)午後3時
2.課題番組:「Love Chu!Chu!~AMIちゃんねる~」
    毎週木曜日 24:15~24:55 (40分) 放送
3.議事の概要:
・新人アナウンサーを採用してということで、かなり冒険しているということは聞いてはいました。最初の温泉に行ったりしていた頃は、立ち振る舞い含めて、心もとないという印象がありました。新人ということを全面に出しているので、きちんと立ち振る舞い、言動ができるアナウンサーではないという素人っぽさを強調されているのかなと思って見ていました。また深夜の放送で、若者向けなのだろうということで、少し緩めのノリ、リアクションも緩い感じです。特に坂口アナウンサーのリアクションが緩いと言いますか、キュートはキュートですが…という感じがあります。回数を重ねて見ていくと慣れてきた感じがしました。最初は番組タイトルに「AMIちゃんねる」とついていたので、松本アナウンサーと2人でやっているということに、「え、どうしてなのかな?」と思いました。司会の進行は、何となく松本アナウンサーが仕切っている感がありますが、キャラクター的には、坂口アナウンサーの方が売り出したいキャラクターなのだろうということは分かるので、これを売っていくというのは分からなくもないかなという風に見ています。提供された放送回のものを見ると、友近さんとのインタビュー場面でのお風呂のくだりは、あまりいらないのかなと思いました。こぶしの所を自分で繰り返し言い、天然でやっているのか、言われた通りにやっているのかどうか分かりませんが、クッスと笑えるようなところがありました。ですが、若干、友近さんとのインタビューの時は、押されている感がありました。若い家入レオさんや自分と年代が近い人とは、上手くかみ合っている印象があります。自分より目上の人に対するところは、引き気味になっています。インタビューになると、アナウンサーという視点で見るので、立ち振る舞いは厳しく見てしまいます。ミニ四駆のレーシングの会場は連続して載せているので、説明があまり出てきませんでした。その都度、分かるような所であれば良いのですが、どこの店でやっているのかは、視聴者にとって分かり易いように示した方が良いと思いました。

・新人アナウンサー2人が出演し、フレッシュな感じです。坂口アナウンサーは、友近さんとの絡みがとても面白いと思いました。新人ですが、かなり度胸のある人、心臓が大きい人なのかなと思いました。そのキャラクターをどんどん前に出していってほしいと思いました。友近さんとの絡みでは、歌を習い、習い終わってもさらに自分から歌い出し、友近さんから「まだ歌うの?」と突っ込まれていたり、「どこ出身なの?」と言われ「関西出身です、紀香さん」と、上手に返していたのが、可愛いだけのアナウンサーではない、突っ込み上手というところが出ていました。坂口アナウンサーのキャラクターが前に出たものを見てみたいと興味を惹かれました。レースの部分は長く、もう少し短くても良かったのかなと思います。レースの所は最後の実況中継を2人のアナウンサーがされているところが山場でしたが、そこに持っていくまでに、「このレースいつまで続くのだろう」と思い、最後に、「あっ、ここが山場だったのだ」と分かりました。レースの所を短くし、最後の罰ゲームを音声入りでやるなどした方が、アナウンサーのキャラクターが出るのではと思いました。

・15年目ということで、こんなにも続いていたのかなというイメージがあります。深夜番組で、我々はなかなか見ることがない、見ない時間帯の番組を見させてもらいました。弾けた番組だと思います。あの時間帯で、若者向け、情報音楽番組ということを考えると、全体的に良い構成、作りだと思います。遊びの情報提供というかたちでスタートした訳ですが、ミニ四駆やガンシューティング、それぞれが楽しみながら番組作りをしていると思います。ですが、興味のない人には、なかなか評価がし辛いというのが実感です。最近、どの番組を見ていても、報道系アナウンサーとバラエティー系・アイドル系アナウンサーの2つに分かれつつあるという感じがしています。2人の掛け合いで、アナウンサーというよりも、アイドル的な売りを望んでいるのかなという気がします。アイドル系は、ファンを作らないといけない。ファン作りという意味では、6月第1週、第2週の視聴率を見ても、視聴率がアップしているということは、この2人のファンが非常に増えつつあるのかなという気がします。これから売り出すという意図で、このような番組作りをしているのであれば、それはそれで良いと思います。友近さんはさすが、突っ込みとボケは鋭い物があり、彼女らにも非常に勉強になったのではないかと思います。音楽番組ということで、有名なのかもしれませんが、私自身はあまり知らないミュージシャンばかりなので、音楽を聞いても「え?」といった感じです。ですが、ミュージシャンにとっては自己PRの場、地方の番組を通してこれから売り出そうというパワフルな感じは受けました。今後とも、これから発掘する新しいミュージシャンを取り上げていただき、日の目の出るグループが沢山出てくれば良いのかなと思います。蛇足になりますが、この時間はCMが非常に多いです。最近のCMは楽しみです。面白いCMが多く、自動車メーカーの蕎麦屋のもの、スマホ、携帯電話、英会話塾など、短い時間でのCM作りの素晴らしさは、私としては評価をしたいと思います。課題番組とは関係ありませんが、CMの方に先に目がいってしまいました。このような番組は、やはり必要な番組ですので、継続して、20年、25年と続けていただきたいです。この番組から、新人アナウンサーが、バラエティー・アイドル系であれ、良い育ち方をすれば良いと思います。

・まず深夜1時55分からの放送の頃は、拷問に近い時間だったように思います。深夜0時15分に変わっただけでも可能性は広がるのではないかと思います。志として、「夜の看板番組」を狙ってほしいと思います。40分という時間を有効に使い作っていただきたいと思います。もともとのラブチュチュは、近くに住む大学生くらいのお姉さんの家に、「遊びに来ない?」とよばれ、そこで駄弁っている感じの親しさの距離感で、アナウンサーの方もそのようなキャラクターになり、話しかけていました。それと比べると2人のアナウンサーは、今のAKB48や、ひめキュンなど、そういった子たちのところかなと思うのですが、2人は少しインテリジェンスがあり過ぎ。大学生、若い社会人などが、翌朝、番組で取り上げた事を、お昼の時間、お茶の時間に話題にしてくれるような内容を持ってきた方がよいと思います。私自身が気になったのは、以前のラブチュチュの良さは、音楽情報が詳しかったと思います。音楽はCDではなくてもiTunesから取ったりしています。音楽情報を若い人たちが欲しがっていない訳ではありません。以前に比べると、コンサートの情報、新曲の情報、アルバムの情報が薄いという気がします。音楽情報バラエティーであれば、音楽情報は、昔のラブチュチュの良かったところを、もう少しがっちり取った方が良いと思いました。取り上げてみると良いと思うのは、本です。例えば、海外のミステリーだけを流している番組があり、早川書房などの書店のミステリーに詳しい方が、新刊の情報を伝えています。テレビドラマで、探偵、ミステリー、サスペンスが多いと思います。本の推理小説等そういった原作が基になりテレビ化されています。そのコーナーは漫画まで広がっています。とても面白いと思います。若い人たちが離れていく活字の方に向けて、例えば、ダイエット関係で骨盤枕という本が売れていますが、「この骨盤枕はこういうので」といったことなど、そういった情報を入れていくと中身的に良いのかなと思います。私にとって、今回のミニ四駆とガンシューティングは、どちらか1個で良かったというような感じです。2つ取り上げるのであれば、ミニ四駆を短くしてというところでしょう。もう少し情報の種類を増やし、その中で短い時間であっても、2人のアナウンサーのキャラクターが、上手にインパクトが出るようにやっていったらよいと思います。私もCMが多いと思いました。番組が始まるのかなと思うと、まだCMを放送していて、調べてみると40分の番組の中で、「105秒後に始まります」とミニ四駆の続きみたいなところで終わってからCMが7つ入り、その次にCMが8つ入り、その次にまたCMが7つ入り…。7、8つのCMを一度に流す時間帯が、1つの40分の番組の中に5回もあったので、CM特集のような気がしました。4つ目くらいが限界でした。その辺りを気を付けられるとよいと思います。7、8つの5回入りは少し長かったという感じがしました。

・新人アナウンサーの2人は、非常に瑞々しい、若々しい魅力に溢れていました。坂口アナウンサーは、先日、萬翠荘でマドンナバスの取材で来られていて、画面で見るよりももっと瑞々しいです。とても新鮮です。ですがそれだけで、ずっといけるかというと、勝負をするのは番組の作りだと思います。ミニ四駆にしても、どこをどう改造したのか分かりませんでした。改造する作業が見えると、「このようにしたのか」と分かります。関門のところをどのように行くのか、スローモーションで見せると分かると思います。ガンシューティングにしても、あの2人はとても成績に差があります。どこが違っているのか?例えば指導者が指導してこのようにやるといったものがあり、坂口アナウンサーができなかったから点数が悪かったなどがあれば良いのですが…。0点と10点、あの差はどこにあるのか最後までずっと気になってしまいました。番組でどこか気になるところがあると、そこへ神経がいってしまいます。なぜミニ四駆が上手く進まなかったのか?ミニ四駆が速すぎてついていけませんでした。あの楽しみは何なのか分かりませんでした。昔の汽車のおもちゃは楽しかったのですが、レーシングはとても速いので、あの速さのどこが楽しいのかという気がしました。一つ一つの作りが流れてしまい、括りがなかった気がします。実況するにしてもどこが実況のポイントなのか、テレビの実況はどういう風なものなのか、男性アナウンサーが少しだけ「ここがポイントだ」と、先にお手本を示せば良いと思います。全然違うのをやっても良いと思います。「なるほど」と思わせる部分が足りなかったと思います。番組は楽しく見ればよいのですが、我々の年代になると、どこか引っかかるところがないと満足しないという人が多いと思います。雰囲気だけでやる、いいね、楽しいね、可愛いねという番組を、若い人は狙って見ているのかは分かりませんが、私はもう少し、どこか引っかかるところがほしかったという気がしました。

・今回の番組は若い人向けで、軽い番組です。そういった前提で気楽に見させていただきました。軽いといってもやはり皆が見ている番組ですので、ポイントポイントは押さえてほしいと思います。まず、ミニ四駆の時に、村上アナウンサーだけ、それらしきコスチュームで出てきていましたが、坂口アナウンサーと松本アナウンサーは普段着のような格好でした。服装の点では、もう少し工夫があっても良かったと思います。レースクイーンのような格好をする必要はありませんが…。軽い番組ですので、細かくルールなど言うつもりはありませんが、最初の実況対決の勝敗の決め方は少しあやふやな感じがしました。ガンシューティングの方は、当たった弾の数ですので、はっきり勝敗が分かりますが、軽い番組とはいえ、そういったところは、もう少しメリハリを、はっきりしたルール的なものがあっても良いのかなと思いました。若者が見るだけに、エチケット、最低のマナーを、私自身も気にして見ていました。大体はできていましたが、一つ気になったのは、カラーボトルという音楽グループが自分たちのPRをする時に、真ん中の人がずっと足を組んだまま話していました。私の年代から言うと気になりました。確かにラフな感じで表現してよいのですが、折り目折り目ではきっちりしたエチケットを示してほしい。特に若者が見る番組であり、影響力があると思いますので、そういった点は気になりました。

・全然世代が違います。まず女性アナウンサーの服装は、軽やかで、街を歩くとどこででも見受けられるなと感じました。若い人たちの音楽、私の分からない音楽の世界ですが、紹介するのであれば、もっともっとナマの声を出してあげればよいと思いました。足を組んだままというご意見がありましたが、これは擁護する訳ではありませんが、若い人のファッションという捉え方をされている方も多いと思います。この部分を、年代的にやはり「きちんとした態度で」とあると思いますが、この場合はこういったことは「あり」だと思います。実況中継は、まさに坂口アナウンサーの方が優れていました。松本アナウンサーは何をおっしゃっているのか聞き取れませんでした。私の耳が悪くなったのかなと、もう一度巻き戻しして聞いてみましたが、トゥルトゥルトゥルと言われるので、全然分かりませんでした。2人のアナウンサーは仲が良さそうで、全然仲が良くないのではないかという感じがします。この微妙な関係は何なのだろうと。お互いをライバル的に見ているからなのでしょうか?番組は深夜ですので、見られる年代の方にとってはさっと通り過ぎて楽しい、軽いノリの番組で良いと思います。繰り返しますが、音楽の方たちを紹介するのであれば、もう少し丁寧に扱ってあげ、今後メジャーになるという励まし、背中を押してあげるそういった言葉があればもっと暖かい番組になると思います。

・15年も続いていた番組なのですね。15年前は全く知りません。15年前から見ていらっしゃる委員の方はいらっしゃるのでしょうか?元々は音楽情報番組というコメントがありましたが、全般としては、若者向け、週替わりコーナー「チャレンジ、チョイス、アミーゴ」何か情報を出す番組のようです。「夜の看板番組」として説明していただきましたが、私たちの世代は、夜の看板番組は「11PM」を思い出します。残念なことに、今はあのような番組がないのでしょうか?なぜこのようなことを思い出したのかと言いますと、日本映画の名作に「おっぱいバレー」というものがあります。綾瀬はるかが主演でやっていました。とある中学校のバレー部で、優勝も何もできない。練習も何もしていない。そこへ綾瀬はるかが新任教師として監督として行きます。「11PM」があった時代を背景にして作られている番組です。夜の看板番組、深夜を彩るというには、「トラっ娘MARI」と同じように、個人的には少し物足りなさを感じました。内容がもう少し足りないと思います。男の子向けのミニ四駆は、改造ポイントにしても、ここにいらっしゃる委員の方はほとんどそうだと思いますが、分かりません。どこを改造すると、どう速くなるのか?若い人が見ても、マニアじゃないと分からないと思います。