放送番組審議会

2024年02月25日(日)

第289回放送番組審議会

第289回放送番組審議会  2024年1月

 

審議課題: 「己超(おのれごえ)! J2復帰だ愛媛FC」
放送日時: 2023年12月31日(日) 15時25分~15時55分  

 

 

・内容はかなりコンパクトだったが、観やすかったという印象を受けた。

 

・愛媛FCのことは知っていたが、個々の選手に関しては知らなかった。

この番組は地元の愛媛の県民に、愛媛FCにこういう選手が居るんだとアピールした大変功績のある番組だと思う。

 

・愛媛FCの選手のみならず、スタッフも含めて、チームワークの良さや個々の選手の魅力も伝わって来た。

 

・女性の出演者は1人だったので、もう1人か2人女性を増やして、

女性から見た視点の質問とかを入れてみると、どうだったかなと思った。

 

・選手たちが「あっち向いてホイ対決」をやっていたが、優勝しても何も(賞品など)無かった。

番組の視聴者には愛媛FCのファンが多くいると思うので、

視聴者に愛媛FCのグッズでもプレゼントするようにしたら、ファンの方も喜ぶのではないかと思った。

 

・進行役の土居さんは愛媛FCスタッフの方で、選手のことを熟知していて、

裏話であるとかエピソードを上手く引き出せていた。

 

・番組全体的に、VTRとスタジオも適度に出て来て、スムーズで退屈しなかった。

 

・今回、愛媛FCが“伊予決戦”で優勝を決めたので、

「愛媛FCの選手が、FC今治のことをどう思っているのか」を知りたかった。

 

・愛媛FCスタッフの土居さんの起用が良かったと思う。

監督が居ると、選手も話しづらい。そういう配慮が出来た番組だった。

 

・「リバウンド・メンタリティー」という言葉の説明が全くなかった、

標題みたいな形で扱うのだったら、「リバウンド・メンタリティー」の説明が欲しかった。

 

・愛媛FCのファンは選手たちの「あっち向いてホイ対決」よりも、

もっとゲームシーンやサイドストーリーを観たかったのではないか。

 

・スタジオのセットの配色を見て、選手がもう少し浮き上がる方法はないのかなと思った。

 

・普段はサッカーの試合の光景を目にしているだけで、こういった選手の表情とか、

コメントを聞くことがあまりないので、すごく選手を身近に感じることが出来る番組だった。

 

・サポーターの話もちゃんと入っていたのが良かった。

愛媛FCの試合に1万人以上の観客が集まるという感覚は無かったので、

地元に根付いていることが分かった。

 

・選手だけの番組は限られていると思うので、各コーナーのコンテンツが、

サッカーファンにとっては楽しめる内容だった思うが、サッカーファンではない者には、

残念ながら、バラエティー番組的な過度な演出に感じた。

 

・番組タイトルの「己超(おのれごえ)」は、愛媛FCの2023シーズンのクラブスローガンであり、

ファンクラブに入っている人や熱心なサッカーファンであれば、読み方も意味するところも分かる。

しかし、そうでない人は、ほぼ確実に読めないし、意味するところも分からないと思う。

公共の電波を用いる以上、情報障壁への配慮は必要不可欠な視点だ。

特化したコンテンツは良いが、視聴に情報障壁をなるべく作らない番組制作を心掛けてほしい。