放送番組審議会

2013年06月14日(金)

第183回放送番組審議会議事録

開催日時:平成25年5月24日(金)午後3時

課題番組:①「LOVE  chu! chu! ~MIDNIGHT~」②系列24社放送番組審議会委員代表者会議テーマ案

 

開催日時:平成25年5月24日(金)午後3時

課題番組:①「LOVE  chu! chu! ~MIDNIGHT~」②系列24社放送番組審議会委員代表者会議テーマ案 

・こちらの番組ははじめて視聴しました。地元情報番組と思い見ました。身近な視点と場所で取材して手作り感をだしていますね。1回見ただけでは番組のつながりが判らず今回のこのアイスクリームは何だろうという所はありましたが、身近な人達を対象にした、手作り感と若い人の目線が感じられました。エコアースの話題等もだしていて若い世代で興味のある人にとって、毎週見続けていく上では楽しい番組であると感じました。また、中学生の娘と見ました。彼女も最初は流し見でしたが、エコアースの話題や好きな曲が流れるとすごく興味をもって見ていました。番組を進行している人は、学生とのやりとりも身近な感じをだせて好感が持てました。これは突撃取材ですか。または仕込み取材ですか。仕込みではありません。では、現場でかわいい人を見つけるのですね。感心しました。大学のインタビューも突撃なのですか。はい。可愛い子がみつかっていますね。

・この番組は4月から今の感じに変わったのですね。最初のタイトル出しは、映像と音楽の使い方がポップな感じで深夜番組の感じがでていてよいと思った。MCアナウンサー達が昨年より落ち着いてやりとりをしている印象があるので何となく落ち着いて視聴できました。弾んでいる時は、以前から楽しんでいるのが伝わってきましたが、盛り上がりのない時でもスムーズにみることができる感じでした。飛び込み取材なので、素人さんが登場します。しかし、臆せず若い人達が気のきいた事を言っているし、可愛い娘達が出演している感じは持ちました。音楽も流行の曲を放送すると言っていますが、割りとポピュラーな曲が全般に入っている印象を持ちました。しかし、これは一回見ただけの印象なので、今後流行の先端の曲も加わってくるであろうと期待いたします。

・この番組は過去何回か課題番組であったと思います。正直、私達の年代では、オンエアー放送で見たことは少ないですね。イントロからアイスクリームの検証だったので暫くは番組に興味をもち視聴しました。中盤以降は、音楽情報番組であることを認識しました。しかしながら、いろんな情景のなかアイスクリームを題材に学生たちにインタビューを積み重ねて行き、使った音楽の選曲の冴えが音楽番組ならではと感じました。突撃取材では、相手の本音や気持を引出すのが上手になってきていると思いました。あとは、営業的な要素が含まれていますね。所謂、音楽情報番組の中で、情報を発信しながらそれを営業的に上手に使っていると感じました。テーマの「アイスクリームを食べる女性はかわいく見える」ではないのですが、昔から女性の食べる姿は色っぽく見えるといわれています。その通りで、可愛く見えると意識しなくてもアイスクリームを食べるときは、ポーズをつくり人間の本性がでるのだなと感じました。また、全体の構成とかオープニングの感じは前と比べると非常にセンスが良くなっていると思いました。番組がスムーズになっている等、長寿番組として効果がでているということですね。

・テレビカメラが向けられているにもかかわらず、素人がこれだけスムーズに話ができることに驚きました。時代が変わってきたのですね。昔はカメラを向けられると、ちょっと待ってとか、表情を作ったりしたことが多かったですね。街頭でのインタビューは、スタジオの中でやるのとは違い日常性がでて素直にその人の人間性がでてきます。そういうものをあの番組で知ることができました。若い人達の話しぶり、考え、表情には嘘がないですね。作ったところがないですね。素直にその人達と接することができます。つまり、テレビのひとつの役割である、生に直に、そのものを伝えることができるという伝達性であり、視聴者側も直に知りたい、出会いたいと思っているところです。大学のキャンパスに行って学生たちと出会いお話しをする事などめったにありませんからね。そんなことから言えば非常によかったと言えますし、若いカップル達の会話にめったに接することはなく、ほほえましく感じました。予定した台本が無く、生の形でできたというのが、街頭インタビューの成功だろうと思います。物足りないのは、番組立案の動きが伝わってこないこと。アイスクリーム白書にあった「アイスを食べる女の子は可愛く見える」という項目があるのなら、それをきちんと映し本当かなと視聴者に感じさせながら、例えばアイスクリームが社会現象的に売れているとか、手作りアイスクリームが一般化して社会に広く浸透しているので、「小松菜」などのアイスクリームを手作りしているのだということが、もう少し明確にだされていれば判りやすい番組構成だったと思います。しかし、映像が非常に美しく驚きとその場にいるような感じをうけ面白かった。生で素直にしゃべる人間がそこにいて、しかもローカルの身近な人達であることを感じさせる作り方は、ローカル放送のひとつの方向性ですね。見終わって非常に面白かったです。

・なぜ「小松菜」のアイスクリームを選んだのですか。次回続きがあるのですか。今回の週は、前週に「小松菜アイス」の制作を放送しています。今回の次の週でアイスを販売する内容でやり、今回は全3部作的な真ん中の週にあたります。そうですか。連続ものの真ん中ですね。各番組のどこかに15秒ぐらい前週の内容をだすと、より理解できますね。

・この番組をみて「元ちとせ」の名前を憶えられました。「もとちとせ」ではないのですね。これで若い人に馬鹿にされずにすみますね。「はじめちとせ」といえることは、若い人たちと会話ができるということです。私にとってためになりました。ジェネレーションギャップゆえに熱心に見せてもらいました。テーマのひとつの「アイスは女の子を可愛くみせる」はよかったと思いましたが、次の「カップルのコミュニケーションツールとしてのアイス」ですが少し物足らなかったです。アイスクリームをコミュニケーションツールとして、より面白いカップル達を紹介して欲しかったし、このような深夜番組での面白さをもう少しだしてほしかった。逆にいえば、自己満足に陥らず、見る者にとって面白いカップルを登場させればよりよかったと思います。あとは、音楽情報番組で非常に明るい若者番組でした。何事も自己満足に陥らずに見る人をして面白感があるようにしてやっていただきたく思いました。

・最初のタイトルバックの映像がカラフルな映像を使い松山の見慣れた風景がおしゃれっぽくでていて、そこで見てみようかなと、いう気持ちになりました。深夜番組なので面白い映像作りがありました。例えば公園全体を映したあと、足元のクローバーにズームして、また全体を映すというような、見慣れた風景が新鮮に感じる映像作りがありました。また、映像が全体的に奇麗な番組だという印象がありました。5月なのにアイスクリーム特集をしたのはなぜかな、と感じながら見ていました。通常アイスクリームの特集というと、どこの店がおいしいか的なものになりますが、「アイスを食べる女性は可愛い」など、少し面白いコンセプトだと思いました。「アイスクリーム白書」は本当に実在しているのだろうか、洒落で作ったのだろうか、そんなことを思いながらみてました。因みにあれは実在しますか。実在します。なるほど、実在するのですね。よくそんなものを探してきましたね。テーマの「アイスクリームを食べる女性は可愛いか」の視点は面白かったが長かった。音楽番組としては、普通に視聴しました。

・どれが番組か、どこがCMか判らないままにすすんでいくその自然さがよかったですね。例えばCMになれば早送りをすることもなく、全編を見てしまう流れがあってよかったです。以前と比べて上品であったと思いますが、深夜番組としてのドキドキ感、ときめき感そういうものがなかった。やはり、深夜番組はドキッとする何かが欲しいですね。カップルがたくさんでましたが、別れたらどうするんだろうと、いらないお節介的な気持をもちました。そう考えるのはやはりおばさん的ですか。音楽は私には理解できない世界のカテゴリーの音楽で新鮮に聞こえました。今までと比べたらガラッと変わりましたね。ドキドキ感があと少しあればよいと思いましたし、昼の取材映像が多かったのですが、深夜の番組なので夜の映像もあってよいと思いました。また、取材前と取材中のアナウンサーの服装が違っていて残念でした。

・この番組は10年近くですね。では、10周年記念は思いきったものを期待します。女子アナが以前と比べてスムーズになりましたね。しかし、違和感がなくなった分ドキドキ感的なものがなくなったようですね。若い人達がカメラの前で自分をうまく出して、表現する力は昔とは大きく変わっていると感じます。しかし、HUTが低くテレビ離れ傾向ですが、松山の人はテレビにでるのが好きなのだと思います。そういう意味では、このような番組をどんどん活用して若者達、カップル達の露出を期待します。ビジュアル的にも猥雑感がなくスムーズな綺麗な映像ですね。音楽的要素に関しましては、私は音楽に疎くCMとの垣根がはっきりせずぼんやりみているのはいいのかなと思いました。しかし、深夜番組で10年近く続いているというのはそれなりの努力を重ねていると思いました。委員のみなさま、今日はやさしいですね。タイトルのラブチュチュの意味はどのような意味でしたか。実はこれを聞きますのは、同タイトルのゲームがあります。ご存じないでしょうか。「カウスヘッドラブチュチュ」というタイトルのゲームで、18歳未満禁止ゲームです。なので、そんなものと同じなのは如何かなと思いました。それはチェックします。テーマの「アイスを食べると可愛くなる」ですが、食べている女の子はとても可愛いですが、普通の女の子が、アイスを食べたらもっと可愛くなると思うような番組作りができなかったのでしょうか。それを出すことが本来の目的ではなかったのでしょうか。そうですね、食べればより可愛く見えるというのがいいですね。これは男性にも当てはめれば面白いですね。普通の子がもっと可愛く見えるというような視点でとらえて制作したら、より楽しくなったと感じましたね。因みにライブアースのチケット売上は良いのでしょうか。聞きました理由は、ライブに興味を持っている若者がたくさんいるかどうか関心をよせています。愛媛は土地柄でしょうか、チケット売上のスピードは遅いエリアです。

・昨晩、リアルタイムで「あみさんとかよさんのアイスクリーム対決」を0時15分から,0時55分まで拝見しました、おそらく私は、この番組のターゲットとなるエイジ及び職種にはあてはまりません。そこで私の観たい番組か否かではなく、私の周囲にいる大学生がまさしくターゲットと考え、「学生が観る」をイメージしながら感想を書きます。
 この番組の前の「アメトーク」は、芸人のトーク番組で、学生達がチャンネルを合わせやすい番組です。この時間帯にバイトから帰った大学生はコンビニ弁当を広げ、寝る前の時計代わりのようにテレビのリモコンをオンにする頃でしょう。「アメトーク」は芸人さんが10人くらい出て、仲間受けするようなネタを肴にトークする番組です。ちなみに昨晩はプロレスネタでした。大学生はそのままテレビのチャンネルを変えずに観る可能が高いので、ラブチュチュを「アメトーク」後のこの位置に持ってくる編成は,うなずけます。さて、番組の内容ですが、双方のオリジナルアイスクリームをどちらがたくさん売るか, さらに最後にそのアイスを視聴者プレゼントにして、ベニのバラードでエンディングという流れは生活情報と音楽のドッキングのねらいから良いと思いますし、制作費も抑えることができる賢い番組づくりですね。
 辛口コメントとしては、新譜の音楽情報の出し方が、合間のCMと同じような作り(少しだけ聞かせて挟み込む)であること、アイスクリーム対決のあみさん、かよさんも、CMのような短いやり取りなので、いい味が出ないでとにかく笑顔で性格の明るい女の子で終っている。番組の中身は軽くてもいいけれど、番組の見せ場までの演出が弱い。この番組中、CMが絶え間なく流れたという印象が強く、全編CMのような印象でした。番組中で一気に固めて6本から10本流れるCM。最近、CMは、顔の知れたタレントを使い、凝った演出、インパクトを出すための音楽づかいをしている、ミニドラマのような凝った演出も多いので、アイスクリーム対決がCMに同化していたように思います。ゆえに、「同じトーン」の映像や音楽、人のやり取り、文字情報、声情報がずっと続くので、「飽き」や「せわしなさ」が続き、30分過ぎたあたりでスイッチを切りたくなりました。大学生にとって、寝る前の時計代わりや時間の穴埋めに観る番組では、街ネタや人ネタ、ツイッターやネット情報ネタ等が、取り付きやすいようです。ただ、それが昨晩の「ラブチュチュ」のような展開なのかどうかは、もう一度丁寧に検証していく必要があるように思いました。確かにバイト帰りに見ている学生は多いと思いますね。あと、ディレクターさんから何かありますか。深夜番組ですから、委員の皆様からご指摘のあったドキッと感をどこかに入れていきたいなと常に念頭において制作しています。ですが、ネタによってはそれができないことが多々あります。今後は上品さや音楽の上手な使い方を考え番組展開を工夫して作っていきたいと思います。

②系列24社放送番組審議会委員代表者会議のテーマ案

それでは議題も変わりまして、「系列24社放送番組審議会委員代表者会議のテーマ案」についてこの場でご意見をだしていただき、それを後日集約することになっています。では、全国番審での議題を募りますのでよろしくお願いいたします。因みに前回、前々回とも震災報道がテーマでした。ローカルならではの番審議題の提案があればいいですね。

・テレビ離れですね。なぜ、テレビ離れが進んでいるのかとか、テレビ離れをくい止めるためにどういうことが必要なのかとか、大きなテーマがありながら話合われてないと思います。テレビだけでなく映画も入館者数が少なくなっています。少ないですね。DVDがすぐできるからですか。

・ネットとテレビとの関係でずっと考えていることを少ししゃべります。テレビの見方が変化しています。ドワンゴのやっていたニコニコ動画は政治家が利用していろいろなコメントもでましたが、あれは画面上に多くの人が書込みをするのです。老人は見にくいですが、若者はあれが面白いのではないでしょうか。私自身も体験的な行為で、ネットの2ちゃんねるの実況チャンネルに、NHKから始まり全民放について実況をいれます。視聴率とは違い、ある番組についての評価がスレッドの伸びで示されます。ドラマはよく判ります。昨夜の朝日系の「ダブルス」と他系列の番組の両方のスレッドの伸びをみてみると、伸びとコメント量の差などが一目瞭然なので視聴率会社も注目しているのではないでしょうか。明らかに若者のテレビの見方は変化していますね。デジタル化によって個別化しています。個別化によって多種の受信機が生まれているので単純にテレビ離れとはいい切れないと思います。当然録画する行為もテレビ離れにつながっていると思いますが、ドワンゴで政治家が何かコメントしたらサーバーがあふれストップしてしまうことが起こっていることからも判るように、録画とは違うリアルタイムで見る面白さは変わってないと思います。そんな中でテレビを使ったコミュニケーションのスタイルが変化していることが、単純にテレビ離れと言っていいのかどうかと思います。確かに、ふと見かける若い人たちはスマートフォンの操作に熱中していてテレビを見るのだろうかと疑問に思います。テレビを娯楽としてとらえるよりネット社会でお互いに楽しむほうが、彼らにとって楽しいのではないでしょうか。これからは変化するでしょうが、テレビは一方通行ですよね。

・今おっしゃった事は、週刊誌を電車の中で立読みしないかわりに、スマフォで週刊誌のニュ―スを見るとか、そういう傾向に変化しているということですね。結果紙の週刊誌は駅販売では売れなくなっているのだと思います。テレビも違う形になっているのだろうと思います。今実施している視聴率の調査方法が時代に即しているかどうか不明ですよね。判りました。テレビ離れに始まり、テレビとネットとの関係など大きな提案議題をだしていただきました。ありがとうございました。