第139回放送番組審議会議事録
開催日時:平成21年1月26日(月)午後4時
課題番組:「愛媛FC2008忘年会~来年こそは!~」
1.開催日時:平成21年1月26日(月」)午後4時
2.課題番組:「愛媛FC2008忘年会~来年こそは!~」
平成20年12月29日(月)15時30分~16時00分(30分)
3.議事の概要:
・朝日新聞松山総局長として、愛媛FCの地域密着型のチーム作りに共感しました。私たちも、新聞を発行すれば良いという時代ではなく、可能な限り地域密着し、ジョイントできるものはジョイントしようと、3年前から愛媛FCとジョイントのサッカー教室や紙面で特集を組んだりする等、高校野球は別格としても、それに準じ、試合を取り上げ、もしくはチームの紹介を紙面でもやっています。愛媛FCを年末に総括、取り上げること自体に意義を感じ嬉しく思いました。出演アナウンサーについて、自然体ですが、総局で皆と見たところでは、軽すぎるという意見もありました。個人的には明るい笑いを振りまき、心地よく見ることができました。特に「しりとり」が楽しく、「J1」という目標もはっきりとしており、締めの監督の「サポーターの後押し」という言葉に響くものを感じました。個人的には、年末にふさわしい好企画だったと思います。朝日新聞の総合情報メディア企業という1つの将来像を創る中で、この番組と新聞とのジョイント、何かできることがあるかと考え、総局の若手と視聴しました。スポーツ部からきている記者がいましたが、ピッチ外の選手の素顔が見られたのが良かったと言っていました。番組の製作現場、しりとりの場面等に記者を入れさせ、カメラマンに写真を撮らせてもらい番組を案内するということもあっても良かったのではないかと思いました。主将、副主将に加え、愛媛県出身の青野選手がいましたが、メンバー的にも入れ替わりの時期にきちんとした揃え方をしていると思いました。
・私は正直申し上げて、全くサッカーの知識がなく分かりません。分からない者が、分からない番組を見るという気持ちで今回このビデオを見ました。最初4人の選手の紹介映像ですが、「サッカーを見においでよ」という気持ちが表現されていました。「しりとり」の場面は泥臭く、もう少しすっきりしないのかと思い見ていました。見る人によって意見が違うと思いますが、出演アナウンサーは一生懸命にやっていますが、張り切りすぎで、わざとらしい場面があったので、自然体ということを誰かが指導してあげれば、良くなると思います。綺麗な方ですので、もっと好感が持てると思います。ファッションショーの場面は非常に楽しく見させてもらいました。最後のあたりを訓練し、愛媛FCのファッションショーの舞台を立ち上げてみては?と思いながら見ていました。全体的に見ると、サッカーの分からない人でも、「サッカー見においでよ」という番組であったような気がしました。1回目は分かりにくかったのですが、2回目を見て楽しい番組だと思いました。先ほども申し上げましたが、「しりとり」の場面と、アナウンサーの張り切りすぎ、この2点が気になりました。
・2008年の愛媛FCの成績は振わなかったことが気になりました。キャプテンの金森選手が「チームが1つになっていなかった」と言っていました。そして今年の抱負に「1」という数字をあげ、「1つに」と言っていました。キャプテンという責任ある地位ですので、全体を見て内容が分かって言っているのだろうと思いました。サッカーに限らず組織は1つにならないと成果は上がりません。そういう意味で今年の不振の一因はそこにあるのかと思いました。そういうところから立て直していくのかなと感じました。数少ないプロチーム。J2、プロらしいプロスポーツなので大きく育ってほしいものです。成績が全てなので頑張ってもらいたいです。番組作りは大変だったと思います。暗いイメージになってしまうので、明るくしないといけませんが、見る人によっては成績の割にチャラチャラした感じを受けるかもしれません。プロとしては黙って成績を残すしかないと思います。愛媛に住んでいる若い人は番組を見てどのように感じたのだろうかと思います。若い人の意見は厳しいと思います。チャラチャラムードだったという意見も出ていました。それを吹っ飛ばす為には成績しかないと感じました。今年はキャプテンが変わるので、チーム一丸となって頑張ってもらいたいです。
・1度、愛媛FCの試合を生で見たことがあります。実際に行くと、とても楽しかったです。ですが観客が少なく残念でした。番組の趣旨で選手の素顔、試合の時とは違う素顔を一般の人へということで、それが十分伝わっていました。妻と川原で練習をしていたり、原油価格が高騰し練習場へ車で行くのにガソリン代が高くついたり、といった話はとても身近に感じました。選手の素顔が伝わることで、ファンの方が増え、来年度は盛り上がっていくのだろうと思いました。愛媛FCを熱く語る人、ブレスレットを作っている人たちがいます。熱心なファンに支えられていると思います。ですので、そのファンの方に出演してもらい、選手に直接質問をしたり、街角に出て質問してみたり、といった場面があっても良かったと思います。個人的興味ですが、愛媛FCは3年目を迎え、どのように資金集めをし、どんな工夫をし、経営をしているのか?借金をせずに工夫して選手を集めているという話もあり、経営側の話もあればもっと面白いと思いました。
・2回目を見ると面白かったという意見がありましたが、番組というものは普通1回しか見ません。1回目に面白くないとダメだと思います。この番組で見た人に何が残ったのか、が一番のポイントだと思います。「素顔を見せた」というのは確かにそうですが、インタビューで素の心が見せられませんでした。インタビューはその人の本音や、普段見られないものを見るというものです。番組は人間を描くものですので、その人間がもうひとつ描き足りなかった原因はインタビューにあるだろうと思います。インタビューの中でも、集団インタビューは一番難しいです。1対1のインタビューなら楽ですが、今回は4人という集団インタビューだったので、4人にそのキャスティング、役割を持たせ立体的に構成しないといけません。ですがその計算ができていなかったのではないだろうかと思います。非常に楽しく、明るく見ましたが、見る人によっては楽屋落ちと感じたかもしれません。見てよかったと思わせること、沢山はなくてもいいですが、色々な場面での本音を切り開いて見せることが、インタビューの技だと思います。それを新人のアナウンサーがやったことに、実は問題があります。サッカーについての知識はほとんどいりません。人間を暴く場合には、知識は無い方が逆に良いと思います。そこの計算が甘かったのではないかと思います。
・会場ですが、1番町にあるショップだと思います。電車の音も入っており、松山の人は、どこで収録しているか分かると思いますが、場所のテロップやグッズ販売の紹介があると良いと思います。グッズの販売は利益になりますし、集客にも繋がると思います。選手が座っている椅子が小さく感じました。副キャプテンの足が落ち着かない感じがし、見ていて、「じっとできないの?」と自分の子供だと「足をブラブラさせてはダメ!」と言いそうになる感じで見ていました。多分、椅子に問題があるのかと思います。地域密着の映像が流れていましたが、大事なことだと思います。市駅で監督などが、松山でのマッチゲームのビラを一生懸命に配っていました。選手の方も配っていましたが、間近で見ると、男前で、近くで接することがない人からすると、地域密着で活動していることを、多くの人に知らせることは、とても大事なことだと思います。そういう意味からするとマンダリンパイレーツよりリードしていると思います。見る対象、ターゲットはコアでも良いという話がありましたが、愛媛FCファン向けに作っているのであれば分かり易いと思います。ですが、横断幕等何もないゲーム、厳しい応援をした試合など、あまり見ない側からすると、「なんで応援してあげないの?」と疑問を持つ場面もあったので、もう少し掻い摘んで教えていただけると、見る対象が広がると思いました。以前課題番組になった時に、お金をかければ強くなると話しましたが、福西選手クラスの方が来て集客をあげ、お金が増え、練習場に行くにも、個人の実費でガソリン代を払っていくのではなく、バスを借りて行くなど、そのような経営になれば一番の理想だと思います。近くに専用練習場ができるなど、夢だと思います。お金をかけなくてもアップする方法なども、素人にアイデアを聞き、問いかけをするのも手かと思います。MC担当のアナウンサーが、仮に別のアナウンサーなら、どのように笑いを返すのかと考える場面がありました。普段見ている印象から、MC担当アナウンサーはピアノを弾き、お嬢様というイメージがあり、ホームゲームでDJをしていたという知識がないので、なんで起用されたのかと思いながら見ていました。三越の屋上の場面は、せめてスカートではなくパンツ姿で髪を結び、スポーツ向きの格好をして、「私も実はサッカーが好きなので、1発蹴りましょう」ということがあっても良かったのではないでしょうか?そうすればさらに身近に感じると思います。企画書を見ると分かりますが、なぜMC担当なのかが、ずっと疑問でした。FCのショップで行われた収録ですが、皆さん体格が良く入りきらないので、ニンジニアスタジアムの広い場所で収録するのも、野性に返り、素になって良いと思います。