Vol.02 朝日共販株式会社
代表取締役社長 福島 大朝

漁業から加工業、そして商社業、観光業…
「時代や社会のニーズに応じて会社を変化させることが、地方で生き残る道」
創業96年目を迎える経営者の想いを聞きました。

講義内容・登壇企業紹介
INTRO
DUCTION

今回の講義内容

「なぜしらすを主軸に経営されることにしたのですか?」
「魚が減りすぎている問題があると思うのですが…」
「仕事とプライベートの両立について具体的に教えて下さい!」

就職活動ではなかなか聞けないことを社長に直球質問!
なぜ「しらす」なのか?なぜ「はなはな」ができたのか?
学生たちの普段の生活にも関わるものの「背景」について教えていただきました。

登壇企業について

「佐田岬から世界で勝負する」――

通信販売や海外輸出など、まさに言葉通り、地域で一番の資源である「しらす」を軸に様々な展開をしています。漁から加工、販売まで一貫体制を確立している朝日共販の仕事は、製造管理、商品開発、市場開拓など多岐にわたります。

佐田岬で獲れた魚が世界にも届く。地方の可能性を感じる、心強い会社です。

登壇者紹介

朝日共販株式会社
代表取締役社長

福島 大朝

 

学生から企業に向けて、
100個の質問をしました!

Q.
06

なぜしらすを主軸に経営されることにしたのか教えていただきたいです。

福島社長

昔から目の前に豊かな環境があった、「しらす」という地域資源に魅力があったからです。
しらすはタンパク資源であり、価格も安い。この魅力を地方から世界へ届けていきたいと思っています。

Q.
64

しらすを扱う飲食店のチェーン展開に惹かれました。すでにしらすを扱う飲食店は全国にあると思いますが、どのような差別化を考えておられるか教えていただきたいです。

福島社長

水揚げから約1時間で加工ができるため、鮮度の良い自社製品を提供ができることが他店舗にはない強みです。

Q.
67

「地方から世界へ」という言葉を掲げて事業を行い、現在通信販売も好調である旨を伺いました。世界の需要は主にどこにあり、今後どのような事業拡大を考えていますか。

福島社長

回転すしや量販店に需要がありますね。実際に弊社の原料のネタを提供しています。
また、しらすは東南アジア、カニやその他水産物は世界中に需要があります。

Q.
72

働きがいに関して、仕事とプライベートの両立ができると書かれていますが具体的にどのような政策または考えがありますか?

福島社長

育休・産休制度など男女ともに働きやすい職場環境を実現している企業としてのステータス「ひめボス」認証を取得しています。
また、自社の船を自由に使用可能!休みの日は魚を釣りに行ったりとリフレッシュできる環境もあります。

Q.
92

魚が減りすぎないように取り組んでいる工夫などがあればお聞きしたいです。

福島社長

漁業をサラリーマン化して海を休ませる。禁漁日を設定しました。そうすることで水産資源の繁殖や保護ができています。

Q.
93

認定、認証等をさまざまなものを取られていますが、認定、認証等を取得したことによって最もメリットを感じたことはどのようなものがありますか?

福島社長

資源を管理しながら、とりすぎないように、環境に配慮したMEL認証を取得したことにメリットを感じています。取得しているのは四国で弊社だけで、環境に配慮している企業ということで信頼を得ることができました。

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講義中に答えられなかった残りの質問も
すべて答えてもらいます!

Q.
企業の基本情報、提供する製品・サービス
  • しらす事業において、今後挑戦してみたいことを教えて下さい。

    他の地域でもやってみたい、飲食店を増やしていきたいと思っています。

  • ネット販売の売り上げが大きい地域はどこですか?

    関東です。

  • 賞味期限の長期化等を実現する際の努力や苦労したこと教えてください。

    菌の抑制とおいしさをなくさないことです。

  • 海産食品を提供するにあたって最も大切にしていることはなんですか?

    お客様においしいと言ってもらえる商品作りです。

  • 「はなはな」は佐田岬の先の方にあり、交通の便は良いとは言えないと思いますが、主にどこからの訪問客が多いのででしょうか?

    松山や、九州からフェリーで来られるお客さんです。不便だからこその魅力もあると思います。

  • なぜしらすを主軸に経営されることにしたのか教えていただきたいです。

    昔から目の前に豊かな環境があった、「しらす」という地域資源に魅力があったからです。
    しらすはタンパク資源であり、価格も安い。この魅力を地方から世界へ届けていきたいと思っています。

  • 佐田岬はなはなを通じて、町の振興や活性化に取り組んでいるとありましたが、これまでに行ってきた活性化のための活動はなんですか?

    毎年5月にはなはなまつりを行い地域振興に取り組んでします。その他町内外のイベントやお祭りにも参加しています。

  • 漁から出荷までを自社でやろうと思ったきっかけは何ですか?

    何もない地域だからこそ出来上がった気がします。

  • 地方から世界へ行くことを目標に掲げていると思うのですが、世界を目標に掲げるきっかけになったことがあれば教えていただきたいです。

    日本の人口減少としらす業界の未来のためです。

  • 朝日共販さんはどのように宣伝をすることで製品を販売していますか?

    TVCM、SNSです。

  • 客層は新規客とリピーターがどれくらいの割合でいらっしゃいますか?

    基本的に量販、外食産業が多いのでわかりません。

  • ブランド化「シータス」による効果はどのようなものがありますか?

    まだこれからです!

  • 新しい商品の市場需要など、消費者の興味を引くためのマーケティング戦略はありますか?

    食べ方、調理の仕方についてです。

  • ネット通販では、おつまみやエビ、牡蠣などの取り扱いがあることがわかりました。しらすとかに以外にも取扱商品を今後も増やそうと思っているのでしょうか?

    海産物であれば増やしたいですね。

  • 鮮度の良い商品を届けるために、独自のシステムを導入しているとお聞きしましたが、一番良いシステムにたどり着くまでにどのような苦労があったのか、今のシステムを完成させるまでの道のりを教えてほしいです。

    まだ完成と思っていません。

  • 独自ブランドを立ち上げた経緯を教えてほしい。

    差別化が必要だったからです。

  • 時期や天候などによってしらすがよく獲れる時とあまり獲れない時があると思うのですが、どのように対応しているのか知りたいです。

    漁業の方はありますが、工場は計画的に生産しますので問題ありません。

  • 商品を売り出す時にどのようなことを重要視しているのか知りたいです。

    「鮮度感」です。

  • 漁場から加工場が近いということ以外で鮮度を保つための工夫はありますか?

    30分以内に加工することです。

  • しらすをより多くの人に知ってもらうために行っている取り組みはありますか?

    小学校でしらすの課外授業に取り組んだり、地元小学生の工場見学の受け入れをしています。

  • しらすを知らない人に買ってもらうために何か工夫していることはありますか?

    HP等で漁から加工までの工程を掲載し、知らない人にも興味を持ってもらおうとしています。

  • 生産・加工・ネット通販に留まらず、「はなはな」のような直営店や飲食の経営まで行っているが、他会社への委託や連携という方法をとらなかったのはなぜですか?

    自分たちで出来ると思ったからです。

  • 朝日共販では通信販売を行っているため、県外の人も朝日共販の商品を購入することができますが、全国的に朝日共販という会社やその通信販売の知名度を上げるためにしていることや今後したいことはありますか?

    ラジオ、TVCM、雑誌、WEB広告です。

  • 松山営業所と東京営業所間の地域特性を踏まえた戦略手法等の相違点や成功事例等についてお伺いしたいです。

    営業の仕事は本社にバイヤーに来ていただく事。本社の漁業の6次化を見ていただければ大体決まります。

Q.
強み・弱み・機会・脅威(SWOT分析)、付加価値・差別化
  • 脅威である地震について対策をされているそうですが、漁業や加工場において具体的にどんな備えをされていますか?

    本社は目の前が海です。南海トラフ地震の被害が予想されますので松山工場でも加工できるようにしています。

  • 他の同業者と差別化していることはなんですか?

    マリン・エコラベルの取得、しらすの6次産業化です。

  • 新鮮さを保つために他では行っていないことはありますか?

    秘密です。

  • 社内環境(働きやすい社風)をよりよくする、維持するために行っていることはありますか。

    職場に関する満足度調査を行ったり、全員が参加できるイベントを計画し従業員の親睦を深めています。

  • 食品衛生管理が優れていることが御社の強味の一つであると思うが、会社全体、従業員全員に徹底した衛生管理をしてもらうためにどのような教育(方法)をしていますか?

    社員教育を行っています。

  • SNSは現在忙しいため手が回っていないとのことでしたが、SNSを外部に委託することは考えておられるのでしょうか。

    外部に委託は考えていません。

  • 差別化している内容について消費者にアピールできていますか?

    様々な媒体でアピールしています。

  • 朝日共販さんは、生産から加工、販売までを関連会社で一貫で行っているのが強みだと学びました。しかし、実現させるためにはかなりのコストがかかると思います。朝日共販さんはいつからこの一貫生産を行っているのでしょうか。

    2007年からです。

  • 一貫生産を、どうして強みとして育てようと思ったのですか?

    当時そのような取り組みを行っている競合他社がいなかったからです。当時産地偽装などの問題などがあり消費者の関心が高かったためです。

  • 地元の人口が減少していくなかで、外部から従業員を採用するという方法があると思いますが、朝日共販さんが考える、従業員を増やすための方法とはなにか教えてほしいです。

    全国から従業員の募集をしています。

  • 他の会社と差別化するために、早さ・新鮮さの他に行っていることはありますか?

    トレーサビリティの徹底により、安心安全な製品の提供をしています。

  • 第一次産業の人口減少が問題視されていると思いますが、その改善解決のために何か行なっていることはありますか?

    労働環境の改善、寮の確保、福利厚生の充実です。

  • 原材料を全国から仕入れ可能とのことですが、どのようにして仕入れ先を見つけるのか知りたいです。

    全国の産地へ出向き、仕入先を増やしています。

  • SNS等の情報発信が弱みとして挙げられていますが、SNSを活用したビジネスの拡大がなされている今、今後SNS強化を行っていくのか。また、SNSに強い新入社員は欲しい人材ですか?

    ブランド認知度の向上や顧客との接点拡大を目的に強化していきたい。若い世代の新入社員は、ターゲット層となる同世代のトレンドや感性を理解しているので期待しています。

  • 漁業から製造・販売という一貫生産体制を取られていて、六次産業化体制ができていますが、生産から加工販売までを行う事業の難しさとは何ですか?

    資源に限りがあること、獲れる時と獲れない時の対応です。

  • 商品1個単位のトレーサビリティを確立していると聞きました。これを取り入れた経緯、そこからどのようなメリットが生まれたか教えていただきたいです。

    商品に問題があった時に原因がわかりやすく、原因を特定し改善につなげることができます。

  • 以前「はなはな」を訪れた際に、食堂が行列でした。それほど消費者はいるにも関わらず、働く人材が集まらない事実は勿体無いと思いました。やはり、人材を確保することが今後1番必須だと思うのですが、広報を外部に委託するという考えはありますか?

    外部委託は考えていません。

  • 従業員の方が減少していることが弱みになるということでしたが、人口減少が進んでいる中でこの弱みに対して取り組んでいることがあれば教えていただきたいです。

    外国人の受け入れ(技能実習生、特定技能)、移住者の採用

  • 若者も就労しており、他の水産業関係の若者や人手不足の現状とは少し異なると感じたのですが、その要因は何だと考えていますか?

    安定した収入と労働環境だと考えます。

  • 情報発信は具体的にどのようなSNSでどのように行いたいと思っていますか?

    インスタグラム、X、フェイスブック他 その時の流行や自社の伝えたいことがより伝わるSNSならなんでも挑戦します。

  • 海外展開を行う際に障壁になった部分などがあったら教えてほしいです。

    輸入制限などの問題によるものです。

  • 一貫生産により新鮮さの保持が可能になることが分かりました。一貫生産によるその他のメリット・デメリット、特に販売まで行うことのメリット・デメリットを教えてください。

    メリット:流通の中間で他社が入らないため経費を抑えることができます。作った商品をお客様に直接販売することで商品の価値を伝えることができ、逆に評価や感想などを知ることができます。
    デメリット:すべてを自社で行うため大変です…。

  • 全国から原料を仕入れることができるとお聞きしましたが、県内や四国内と、全国ではプロセスが変わってくると思うのですが、朝日共販で大切にしている鮮度を守るために、どのような工夫をされているのでしょうか?

    各産地で鮮度の良い原料を見極めて仕入する事です。

  • HPで20~30代の若い漁師が多いということを知りました。高齢化が進む一次産業で若い漁師を確保するために取り組んでいることがあれば知りたいです。

    労働環境の改善、求人広告、漁業の魅力発信、情報発信です。

  • プロジェクトで環境活動をしようと思ったきっかけは何ですか?

    海の恵みを受けているので、海の環境を守る責任があると思ったからです。

  • 漁業から販売までの間で、今後特に課題があると感じている部分はどこですか?

    漁獲量の減少です。

  • 国内で販売する時と海外で販売するとでは何か違った工夫をしていますか?

    国ごとに規制やルールが変わること、食べ方や需要が日本とは違うため提案する商品を変えることです。

  • 今後情報発信を進めていくとなると、誰に向けてどんな風にアピールしていけば効果的だと思いますか?

    各年代層のバランスを見て、切り口を変えながら情報発信をしていくことです。

  • 海外で人気のある水産物は日本と異なるイメージがあるが、海外進出をする上で障害となるような出来事はありましたか?

    輸入制限などの問題によるものです。

  • 水産業界は気候変動や海洋汚染等の外的環境からの影響が及びやすいように感じますが、こういった状況に直面した実例やリスクマネジメント体制等についてお伺いしたいです。

    漁獲量の減少で得意先に出荷制限をかけたり、東京電力処理水問題による販売制限です。
    全国各地から安定的に原料を調達できるよう仕入先を増やしてリスクマネジメントをしています。

Q.
顧客・競合・協調関係(3C分析+C)
  • インスタやFacebook、XといったSNSを活用されているが一番反響が大きかった投稿はどのような投稿ですか?投稿する際に工夫や気を付けていることはありますか?

    アットホームな雰囲気の社内イベントなど反響が大きい。投稿時は著作権・肖像権を配慮し、タイトルやキャッチコピーを工夫しています。

  • しらすの販売について、日本と世界では違いがありますか?

    国ごとに規制やルールが変わります。食べ方や需要が日本とは違うため提案する商品を変えています。

  • 地域振興のための取り組みはありますか?

    はなはな店舗内の直売所で地域の出荷者さんの活動の場を提供しています。

  • どういった顧客層が多いのかをお聞きしたいです。

    ファミリー層、シニア層です。

  • 地域と協働で行っている取り組みはありますか?

    はなはなでの軽トラマルシェ、はなはな祭りです。

  • SNSの発信を活発化させようとする場合、まず着手したいのはどのツールですか?

    X、Facebookによる文章、画像の発信を行っています。今後はTikTokなどのプラットフォームを通じた動画コンテンツの配信も視野に入れています。

  • 新しく事業を始めるとしたらどのようなものを始めますか?

    しらすを扱った飲食業です。

  • しらす丼について、コーポレートチェーンではなくフランチャイズ化を目指す理由を知りたいです。

    特に理由はないです。

  • 海外に進出するにあたって、しらすを食べる文化に乏しいであろう海外で販路を確保するために必要なことは何ですか?

    展示会や商談会でしらすについて知ってもらうこと、もしくは食べる文化のある国に絞ってアプローチすることです。現地のニーズなどを把握することも大事です。

  • しらすを扱う飲食店のチェーン展開に惹かれました。すでにしらすを扱う飲食店は全国にあると思いますが、どのような差別化を考えておられるか教えていただきたいです。

    水揚げから約1時間で加工ができるため、鮮度の良い自社製品を提供ができることが他店舗にはない強みです。

  • 海外進出を目指していると伺いましたが、具体的にどのような戦略で海外進出をしていくのか教えてください。

    展示会、商談会に参加して輸出の足掛かりを作っています。

  • 海外進出するなかで自社製品の売り込みをしていく必要があるのではないかなと思うのですが、言葉や食文化の違いがある中でどのように商品の魅力を伝えていくのかについて教えていただきたいです。

    まずは国ごとに食文化の特徴があり、しらすがどれだけ認知されているか差があります。なるべく国ごとに理解を深めその国のニーズに合わせた食べ方などの提案をしています。国によってはまずしらすについて知ってもらうところから始めることもあります。

  • 「地方から世界へ」という言葉を掲げて事業を行い、現在通信販売も好調である旨を伺いました。世界の需要は主にどこにあり、今後どのような事業拡大を考えていますか。

    回転すしや量販店に需要がありますね。実際に弊社の原料のネタを提供しています。
    また、しらすは東南アジア、カニやその他水産物は世界中に需要があります。

  • 佐田岬の豊かな自然に恵まれた環境を後世に残すための「朝日エコプロジェクト」という活動で、風倒木の除去やクリーンビーチなどを行われていますが、今後計画している活動はありますか?

    藻場を守る活動を今年から始めました。ガンガゼ(ウニの仲間)の駆除、海藻を植える活動なども予定しています。豊かな海を守る、作る活動をしています。

  • キッチンカー事業において、需要予測を正確にしなければ在庫の鮮度が落ちるなどが懸念されるかと思うのですが、どのような工夫をしていますか?

    同じイベントであれば昨年の来場者数や売れ行きを参考に需要を予測、天気やその他の環境にも左右されるのでいろいろな情報を事前に集めるようにしています。売れ残りが出た場合は工場の従業員向けにお弁当など作って販売することで廃棄を減らすよう努力しています。

  • 海外進出を進めていくために何か社員の教育や研修などは行っていますか。

    JETROが主催する研修会や商談会に出席してもらうことで知識や経験を増やしてもらっています。その他国や県などが主催する研修会や勉強会にも出席してもらっています。

Q.
今後のビジョン
  • 仕事が、製造部・品質管理部・営業部・総務部に分かれていますが、どのような資格が必要ですか?

    特にありません。営業なら普通自動車免許くらいですね。

  • 働きがいに関して、仕事とプライベートの両立ができると書かれていますが具体的にどのような政策または考えがありますか?

    育休・産休制度など男女ともに働きやすい職場環境を実現している企業としてのステータス「ひめボス」認証を取得しています。
    また、自社の船を自由に使用可能!休みの日は魚を釣りに行ったりとリフレッシュできる環境もあります。

  • 世界進出にむけて高いレベルの英語力が必要になりますか?

    高いレベルの英語力は必要ありません。

  • 求める人材に関して、素直で明るく仕事に取り組める人とありましたが、どうやって見極めていますか?

    採用面接で応募者の人柄や仕事に対する姿勢を引き出せるよう質問を考えています。

  • 若い力に期待するものはなんですか?

    チャレンジ精神、柔軟な思考です。

  • パンフレットから「船団に乗り込む漁師は若者が多く」と書かれていましたが、第一次産業の人手不足がよく言われる中どのようにして人材の確保をされているのですか?

    インターネット、SNSからの採用強化です。地元若者とのつながりの関係構築を強化しています。

  • どのような働きがいを感じていますか?

    お客様に鮮度抜群の日本一おいしいしらすを届けることです。

  • 自分が学生だった際にやっておいてよかったことや、やっておいた方がよかったと後悔したことはありますか?

    やっておいてよかったこと:空手
    後悔は特になし

  • 研修期間後に配属先を決定する際、適性を見るための判断材料にしている点はありますか?

    素直なこころです。

  • 女性社員の割合が男性に比べて多いのには何か理由があったりするのでしょうか?職務の適性などでしょうか?

    しらす(小魚)製造加工が主で、重量物をあまり取り扱わないためです。

  • チームワークを大切にしている会社とお聞きしましたが、チームワークはどのような場面で発揮されますか?

    食品はお客様の直接口に入るため、ミスが許されません。そのため万全な情報共有と強固なチームワークが必要です。

  • 社員のダイバーシティを実現するための取組みや課題があれば教えてください。

    女性活躍推進: 女性管理職の増加や、育児休業制度の充実
    外国籍従業員の活躍推進:多様な文化的背景を持つ社員が働きやすい環境を整備し、国際的な視点を取り入れる

  • 女性社員が働きやすい、産休・育休後の職場復帰をしやすい環境づくりのために、どのような工夫をしていますか?

    社員食堂内にて資料を掲示し、産休・育休取得を全社員に推進しています。

  • 女性の産休からの復帰のサポートは具体的にどのような取り組みを行っていますか?

    本社勤務の社員は産休・育休後ほとんどが職場復帰しています。

  • 高水準な食品安全システムを構築したと書かれていましたが、就職、人員採用の際はそのような専門的な知識は求められるのでしょうか。また持っていた方が有利なのでしょうか。

    専門的な知識は入社後習得していけば問題ありません。

  • 働いている人の中で地元出身の人の割合はどれくらいですか?

    約90%です。

  • 近年働き方改革が進みテレワークなど新しい働き方が広まりを見せていますが、朝日共販さんでは何か近年働き方に関して見られた変化や今後変えていきたいと考えていることはありますか。

    外国人雇用の推進、デジタル化の推進、今後も会社と地域を活性化させるために持続可能な働き方を模索していきます。

Q.
その他
  • 健康経営優良法人に6年連続認定され、健康セミナーの実施や定期健康診断、ストレスチェックの受診率100%、生き生きと働ける職場を目指していますが、これからも認定され続けるためにどのような取り組みを行っていきたいと考えていますか?

    残業時間のルールづくり、休みの取りやすい環境づくり。社員同士の挨拶やコミニケーションがとりやすいよう取り組んでいます。

  • 大学生に向けたメッセージで「遊んでおけ」という言葉をもらいましたが、具体的にどういう遊びが将来のためになりますか?

    自由に遊べるのは学生の時だと思うので思いっきり遊んで下さい。どんな遊びでもいいと思います。

  • FSSC22000に認証されているが、この認証を受けることで具体的にどのような変化が起こりますか?

    工場の生産ラインを誰でも見える化ができました。

  • 「遊んでおけ!」とありましたが、学生時代に行った経験で特にやってよかったという経験について教えていただきたいです。

    自分自身振り返ってみると学生の時こんなことやっておけばと思うからです。

  • 魚が減りすぎないように取り組んでいる工夫などがあればお聞きしたいです。

    漁業をサラリーマン化して海を休ませる。禁漁日を設定しました。そうすることで水産資源の繁殖や保護ができています。

  • 認定、認証等をさまざまなものを取られていますが、認定、認証等を取得したことによって最もメリットを感じたことはどのようなものがありますか?

    資源を管理しながら、とりすぎないように、環境に配慮したMEL認証を取得したことにメリットを感じています。取得しているのは四国で弊社だけで、環境に配慮している企業ということで信頼を得ることができました。

  • 水産加工物に伴う廃棄物をどのように処理されていますか?再利用など廃棄物削減のための工夫はされていますか?

    資材は再利用しています。

  • 企業メッセージやホームページのデザインは誰がどのように考えているのですか。

    社員です。

  • FSSC22000の認証を受けてから、これまでにその認証が有利に働いたことはありますか?

    取引先からの工場点検が免除されました。また、海外輸出の際に取引が円滑に進みます。

  • 今後も求められる企業とは具体的にどのような企業だと考えますか?

    リスクを恐れず新しいことにチャレンジする企業です。

  • FSSC22000の認証を受けるうえで、苦労したことはありますか。

    以前から準備していたのでそんな苦労はなかったですね。

  • 広告でインスタグラムを使おうと思ったきっかけは何ですか?

    若者が新聞、テレビからの情報よりSNSを重視していると考えているからです。

  • 加工商品のパッケージデザインが素敵だと思いました。デザインについて何か意識していることや工夫していることはありますか。

    弊社のイメージを大切にしています。

講義が終わって

「漁業」の再定義のお話が印象に残りました。
漁業に対する「重労働」といった固定概念を打破し漁師を社員という新たなる雇用形態で漁業を「創造性に富んだ職」として再定義している点が非常に印象的でした。後継者不足といった深刻な課題に対し漁業の多様な可能性を提示することで若年層に対する新たなる魅力を創出し業界全体の変革を牽引していると感じました。
愛媛大学 社会共創学部 学生

朝日共販株式会社
INFORMATION

〒796-0611 愛媛県西宇和郡伊方町川之浜652-1
TEL 0894-53-0776
公式サイト https://www.shirasu.jp/

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